修正法を使いこなすポイントはこれだ!賢者タウ Ver.43

賢者タウとその弟子サトルの物語。サトルが日常のいろいろなことを賢者タウに尋ねます。あなたも賢者タウ になったつもりで考えてみましょう。

なぜ、子供の自分に言うの?

サトル
サトル

先生! こんにちは。

賢者タウ
賢者タウ

おお、サトル先生、よく来たな。まあ、冷たいお茶でも飲みなさい。

サトル
サトル

ありがとうございます! いや〜、美味しいなあ。

賢者タウ
賢者タウ

 仕事はどうじゃ?

サトル
サトル

はい。修正法を教えるのは楽しいですね。 改めて、人生を自分でコントロールできることの素晴らしさを実感しています。

賢者タウ
賢者タウ

それは良かった。修正法はとてもシンプルじゃ。「人は鏡」だから、トラブルを起こしている相手に言いたいことを、子供の自分に言うだけじゃ。

マスターコースではその仕組みを詳しく学ぶ。構造がわかれば、疑問を持たず修正できるからのう。

サトル
サトル

はい、ポイントは子供の自分に言うということですね。生徒さんの中には、そこがあやふやになってしまう方もいらっしゃいます。

賢者タウ
賢者タウ

うむ。誰に言うかが重要じゃ。

子どもの自分に言うとは、大脳辺縁系に言うという意味じゃ。つまり、古い感情がからみついた記憶の貯蔵庫にある初期設定とつながることなんじゃよ。大人の自分がわかったと思っても、それは前頭葉(理性)での理解じゃ。現在の出来事をつくっているのは深層意識だから、問題を解決するには、大脳辺縁系を修正しなければならないんじゃ。よいか、本物の子供を修正するわけではないのだから、言うべき言葉は、大人がやるべきことと同じでかまわない。子供なのにかわいそうと考えるのは的外れなんじゃ。

サトル
サトル

 そうですね。

賢者タウ
賢者タウ

ここはとても大切な点だから、しっかり教えてほしい。

もちろん、問題の修正だけでなく、全く新しい才能を育てたいときにも、子供の自分をイメージして教えること。この意味はもうわかるじゃろう。初期設定に種を植えることで、より確実に育つからのう。

サトル
サトル

よくわかりました。ただ、自分のこととなると、修正ポイントを見つけるのが苦手な人もいます

出来事から修正ポイントを見つけよう

賢者タウ
賢者タウ

うむ。人は鏡ということを思い出すことじゃ。では、一つ問題を出そうか。

昔、販売員をしていた生徒さんがいた。その人が、授業中に語った悩みじゃ。

お客さんが商品の説明を求めるので、彼女は毎回一生懸命、時間をかけて説明していたそうじゃ。じゃが、お客さんは説明に納得しても、彼女から商品を買ってくれない。ネットで同じ商品が安く売っているので、説明だけ聞きにくる客が多かったのじゃ。 この生徒さんの修正はどうする?

サトル
サトル

うーん。人は鏡だから、お客さんに見ているものが、彼女の深層意識ですよね。このお客さんは、人の労力を無視して、自分の得だけを考えています。

それをやめるよう、子供の自分に言うということかな。

賢者タウ
賢者タウ

そうじゃな。シンプルに子供の自分に言うとしたら、「自分が人にやってもらったことをもっと感謝しなさい!」じゃ。

サトル
サトル

なるほど! この方自身が、人が自分にしてくれたことを、当たり前だと思っていて、報いていないということですね。多分、親への感謝も足りないのでしょう。

賢者タウ
賢者タウ

そうじゃ。フラクタル心理学なら、このような小さな出来事からも、自分の深層意識の修正ポイントを見つけることができる。普通は、どうして頑張って働いているのに報われないのかわからない。だから、そのうち販売員という職業が自分にあっていないのだろうと思ってやめてしまうのじゃ。じゃが、根本のクセがそのままだと、転職してもやはり報われないだろう。 だから、360度自分だと思って、相手の態度の問題点を短い文章にして、ストレートに子供の自分に伝えるんじゃ。自分がやったかどうかにこだわるのは時間の無駄じゃ。周りは360度自分の深層意識だからのう。

サトル
サトル

はい、フラクタル心理学の修正法は、本当にシンプルでわかりやすいです! 修正法の構造をしっかり教えていけるよう頑張ります!

賢者タウ
賢者タウ

頼んだぞ!

2022年11月発行TAWプレスに掲載