仕事が順調なのに子どもに問題が起きるとき
先生〜!
おお、サトルか。おや、そのりっぱな紳士はどなたじゃ?
はい。〇△□株式会社社長のイサムさんです。
突然すみません。知り合いにサトル先生を紹介してもらい、先生に無理を言ってお連れ願いました。
ほほう。今をときめく急成長会社の社長さんが、どのようなご用件じゃろう。
いやあ。お恥ずかしい話です。仕事の方は順調なのですが、子どもを育てるのは難しいですね。ほとほと困っています。
うむ。
私には一人息子がおります。仕事を頑張って、裸一貫から会社を大きくしたのも、息子に後を継がせたかったからです。しかし、息子はいじめをきっかけに学校へ行かなくなって、一日中ゲームをしているようです。昼夜逆転の生活で、私にも一切口をききません。
なるほど。それは心配じゃな。
はい。妻からは、家庭を顧みず、父親らしいことをしないからだと責められています。仕事を縮小しようか、どうしたものかと悩んでいます。
なるほど、「成功のダークサイド」に陥っているのじゃな。
どういうことでしょうか。
有名人に多いが、よく、仕事で成功すればするほど、子どもが非行に走ったり、引きこもったり、奥さんと離婚したりと、プライベートで問題が起こることがある。それをよく「成功のダークサイド」に落ちたと言うんじゃよ。大きな成功を得るには、ある程度の犠牲が必要と考える人もいる。光が強ければ、闇も深いというわけじゃ。
それは、避けられないのでしょうか。
成功のダークサイドを打ち破るには
もちろん、フラクタル心理学で考えていくことで、問題を解決できるんじゃ。思考が現実化する。結局のところ、成功者の脳の中に、二つの矛盾する考えがあって、足を引っ張っているんじゃよ。だから、矛盾する2つの思考をしっかり統一する必要がある。つまり、イサムさんの中に、仕事を頑張ることが家族のためだという大人の思考と、寂しい、もっとかまってほしいという子どもの思考があるということじゃ。それが葛藤しているんじゃ。だから、奥さんに責められるように感じるんじゃ。
なるほど、私の中に成功を望む思考と、寂しい、もっとかまってほしいという思考があるのですね。確かに、私の親父も忙しい人でした。いつも家にいなかった。だけど、私は、我慢して、しっかり勉強してきたし、親父を恨んでいるつもりはないのですが…。
もちろん、今はお父さんの気持ちがわかるじゃろう。じゃが、一人の人間の中には、いろいろな自分がおるんじゃ。「しっかり頑張ろう」と思っている自分もいるから、成功する。しかし、「寂しい、かまってほしかった」と思っている自分もいるのじゃ。
それが、時をへて家族に映っているんじゃ。問題をおこすのは、この成長を止めてしまっているインナーチャイルドじゃ。家族が足を引っ張るなら、自分のインナーチャイルドを修正して、働くことの素晴らしさ、くっついていることが愛じゃないこと、
父親の愛は、イキイキと働く姿を子どもに見せることだと、改めて教えてあげる必要があるのじゃ。つまり「まわりの人を変えるには、自分の深層意識を変える」というのがフラクタル心理学なんじゃよ。
実際の思考修正は、フラクタル心理カウンセラーのサトル先生に任せよう。
はい! イサムさん、修正をしっかりすることで、もっと楽に働けるようになります。仕事をあきらめる必要はありません。長い目で見れば、息子さんも、仕事をこれほど一生懸命やる父親を持てて、本当に幸せだとわかるでしょう。
ありがとうございます! 希望が持てました!