結婚がこわい / 理想のパートナー 賢者タウ Ver. 27

賢者タウとその弟子サトルの物語。サトルが日常のいろいろなことを賢者タウに尋ねます。あなたも賢者タウになったつもりで考えてみましょう。

結婚がこわい

先生~! お久しぶりです。

おお、サトルか。

秋も深まってきましたね。この頃、物思いに耽ることが増えました。

なんじゃ。食欲の秋じゃないのか。

いやあ。先日、親友が結婚したんですよ。よく一緒に遊んだり、将来について語り合ったりした仲だったんで、ちょっと複雑な心境です。あ、誤解しないでくださいね。もちろん親友の結婚は嬉しいんですよ。でも、急に大人びてしまって、少し寂しかったんですよね。だって僕は、まだ結婚を現実的に考えられないですから。

なるほど。まあ、焦る必要はない。今は仕事に集中して基盤をつくるんじゃな。いずれにせよ、人生に意欲的じゃないと、良いパートナーに会えないからのう。

そうですね。あのう。今後のために、理想のパートナー選びについて、教えてください。

うむ。結婚相手とは誰か。そして、どうして人生に意欲的にならないと素晴らしいパートナーに出会えないか、サトルならもうわかるじゃろう。

はあ。フラクタル心理学では、相手は自分の深層意識だと説明しています。

その通りじゃ。周りは例外なく自分の深層意識だからな。だが、その中でも、一緒に暮らしたり、家族をつくっていく人生のパートナーともなれば、自分の深層意識の大部分を占める存在ということじゃ。結婚とは、深層意識の鏡そのものと暮らすということじゃ。つまり、自分を誤魔化すことは決してできない。一緒にいる時間が長いということは、自分の表も裏も映っていくからな。

 

そうですよね。だから、結婚が怖いんです。

理想のパートナーとは

なんじゃ。おまえはフラクタル心理カウンセラーじゃろう。もっと建設的に考えなさい。どんな人も成長したい自分(大人の自分)と甘えたい自分(子どもの自分)がいるものじゃ。だが、両方とも自分だと認識できる人は少ない。結婚生活は、恋愛と違っていろいろな責任も増える。すると、これまで気づかなかった未熟さに直面することもある。おまえが完璧じゃないなら、相手もそうじゃ。甘えたい自分に打ち勝って、より成長したいと思えるかがポイントじゃ。完璧な相手がどこかにいるという幻想は捨てることじゃな。そうではなく、共に成長したいと思える相手と結婚するんじゃ。つまり、結婚には方向性が大事なんじゃよ。

 

なるほど~。

人生とは何のためにあるのか、一人のときこそ、じっくり考えるチャンスじゃ。その延長線上に結婚がある。忍耐強く互いを信じ、ときにはサポートしあえるパートナーがそばにいてくれることは、人生を何倍も豊かにしてくれる。人間関係を構築し、発展させることは簡単なことじゃないからな。そう考えると、自然と両親に感謝できるじゃろう。親は、良き手本じゃ。

そうですね。平凡な両親だと思っていました。

とんでもない。平凡こそ、非凡の積み重ねじゃ! 人生に意欲的な人は、自分が人生をつくっているとわかっている。だから、責任を取れるんじゃ。幸せな結婚をしたいなら、相手を探す前に「働くって面白い、人生って面白い」と言える男になりなさい。そのために、フラクタル心理学にはインナーチャイルド修正法があるんじゃ。

そうでした! なんだか行動もせず悩んでいたことが馬鹿らしいです。

そうじゃ。360 度自分じゃ。ということは、出会う人は自分の思考の過去か未来しかいない。だから、自分次第なんじゃ。今こそ行動じゃ!