先生〜! こんにちは!
おお、サトルか。元気か?
はい。僕はいつも元気なんですが、この頃ニュースを見ていると、なんとなく不安になっちゃうんですよね。
うむ。昨年からいろいろ社会が動いているからのう。こんなときは、外側のニュースにまどわされず、しなやかで強い自分を育てるときじゃ。いつまでも受け身じゃいかんぞ。
はい。何かヒントをいただけるでしょうか。
そうじゃな。まず、改めて脳のクセを知っておくことじゃ。
脳のクセ?
人間の根本的なクセじゃ。「思考が現実化する」という意識が足りないとき、人はどんどん受け身になっていく。そんなときは、外側の情報に振り回されやすくなる。すると、ますます不安や怒りの感情が増えていくんじゃ。
そうですね。個人的には特に困ったことはないのに、なんだか不安なんですよね。
そうじゃ。脳はヒマだと、ネガティブに傾いていくクセがある。ネガティブな感情はジェットコースターに乗っているようなもので、ワクワク、ドキドキの感情の高まりに似ているからのう。だが、感情を楽しんでいるだけでは、映画を見ているようなもの。自分はいつも観客で、主人公は外にいることになってしまうんじゃ。人生をコントロールしている感覚が減っていくと、容易に被害者意識が生まれてくる。そこから脱して、自分がこれからどうしていきたいのか、しっかり方向性を決めなさい。方向性がなければ情報を活用しきれないぞ。
そうでした! ニュースに振り回されて、僕はすっかり小さくなっていました。受け身でいる方がラクだったんですね。
先生、情報(ニュース)の扱い方をもう一度教えてください!
うむ。これからの時代、マスターコース中級で学ぶ、ニュースから深層意識の情報を読み解くLDP※1が大きな価値を持ってくるじゃろう。サトルも講師として教えていくとよいぞ。
フラクタル心理学の前提となるTAW理論では、「全意識が現実化する」と言っている。さらに、一つの思考の種から現実化した出来事は、フラクタル構造※2でこの世界に投影されることを発見したんじゃ。
つまり、よく似た出来事が世界のニュースの中と自分の日常で起きている、ということじゃ。これがフラクタルじゃ。
では、現実とはなんじゃ?
はい。直接五感で味わえるものです!
そうじゃ。フラクタル心理学では、「現実」は「直接五感で味わえるもののみ」と考える。とすると、ニュースは現実とは言わないんじゃ。直接見てはおらんからな。それはただの情報じゃ。ただの情報だと考えた上で、その情報から、普段は無視している自分の感情を拾うのじゃ。ニュースを見て腹が立つとか、悲しいとかの感情が動くのは、その情報が自分の深層意識の中の思いと連動している証拠じゃ。すると、自分が本当はどうしたいか、なにをすべきかというメッセージが得られるのじゃ。それはニュースの世界ですべきことではなくて、自分の日常ですべきこととつながる。
ニュースは振り回されるものではなく、このように活用するものじゃ。ネガティブなニュースからは、深層意識からもうやめるべき態度や行動がわかるし、ポジティブなニュースからは、正しい方向性のヒントが得られる。自分の方向性が明確であればあるほど、必要なメッセージが得られるんじゃ。
LDPのやり方は簡単じゃ。ニュースの登場人物に言いたいことを正直に書き出してみなさい。そして、相手に言いたいことを自分に向けるだけでいいんじゃ。受け身をやめて未来を創りたいなら、LDPをしっかりマスターすることが大切じゃ。
先生、ありがとうございます! わかっていたつもりでしたが、活用しきれていませんでした。これからは自分の中に変化の波を起こしていきます! そして、LDPを教える講師になります!
その意気じゃ!
※1 LDP:LDPは2時間の講座でも学んでいただけます。https://taw.ac/ldp/
※2 フラクタル構造:この世界は自分の思考の相似形の集まりでできていること