賢者タウとその弟子サトルの物語。サトルが日常のいろ いろなことを賢者タウに尋ねます。あなたも賢者タウ になったつもりで考えてみましょう。
大人こそ学習しよう!
先生~ !
おう、サトルか。
やっぱり、すごいな~。
なんじゃ?
いや~、先生はいつも本を読んでいるじゃないですか。専門分野以外の本もけっこう読んでいますよね。だから、すごいなあと思ったんです。
当たり前じゃ。学習は子どもだけのものじゃないぞ。
はい。僕も必要だとは思うのですが、なかなか時間がなくて。
よいか、成功する人は、新しい知識を取り入れることに貪欲じゃ。大人の学習は、未来を創造するための素材を集めるようなもの。常に、視野を広げようとする意識が大切なのじゃ。肉体のケアだって、一度すればいいというものじゃない。定期的にメンテナンスが必要じゃないか。脳だってバージョンアップしないとな。そうじゃ、一度、フラクタル心理学のショートプログラム「勉強が好きになる ! 」を教えるとよいぞ。フラクタル心理カウンセラーは教える資格があるのだから、やってみなさい。教える人が一番学ぶのじゃ。子どもを勉強好きにする修正法はイコール、自分自身が勉強好きになることじゃ。6 歳の子どもの自分に、勉強のメリットをしっかり伝えるのじゃ。
はい。ただ、働いていると、まとまった時間が取れないのも事実です。僕の周りでも、時間が足りないと嘆いているビジネスマンがたくさんいます。
そのような人にアドバイスができなくちゃ困るじゃないか。
そうなんです。頭を整理させてください。
優先順位を決めろ!
うむ。時間が足りないとはよく聞く話じゃ。だが、そんな人に限って、けっこうテレビをダラダラ見ていたりするんじゃ。自分の一日をビデオで撮ってみると驚くじゃろう。暇になったら勉強しようと思っても、いざそうなったら、たいてい勉強しないものじゃ。もともと、時間を有効に使えないのじゃ。よいか、時間は有限じゃ。どんな人にも 24 時間しかない。その時間の使い方が、人生を変える。
そこのところを、教えてください。
本気で効率的に時間を使えば、どんな人も、1 ~ 2 時間ぐらい、勉強のために時間を割くことはできるものじゃ。だが、そのためには優先順位を決めなくてはいけない。それは、捨てるべきものをきっぱり捨てるということじゃ。
なるほど。決めているつもりなんですが。
たいていの人は、意識が分散しすぎている。あれも、これもやりたいと思いすぎているんじゃ。一度に一つのことしかできないのに、何かをやりながら、頭の中に、たくさんの選択肢がイメージされているんじゃ。だから、いつも迷いが生じて、仕事も時間がかかるし、本を読んでいても気もそぞろじゃ。そのくせ、ぼんやりしている時間はある。つまり、一つに集中できないということがなにより問題なんじゃ。
耳が痛いですね。確かに、時間の濃縮度が薄い気がします。エネルギーの無駄遣いがかなりありそうです。
そうじゃ。考えても無駄じゃ。まず、大人の視点で優先順位を明確に決めなさい。選択肢をとことん減らし、物理的にも学習の邪魔をしそうなものを徹底的に排除するんじゃ。そのために新しいテクノロジーを積極的に取り入れること。貴重なエネルギーを環境づくりに注ぐんじゃ。事前にそれをやっておけば、かなり違うぞ。まずは、時間がないという言い訳を卒業することじゃな。
ありがとうございます