仕事脳を育てて、ちゃらんぽらんな主婦から上場企業の正社員に!

仕事を安易に考えていた主婦が、息子を保育園に預けて仕事復帰し、甘えをなくして必死に頑張ると、上場企業で昇進できたという青木千春さんからお聞きしたお話です。

                   会社員
                青木千春さん
                 兵庫県在住

主人の夢も叶い、子どもも自立、夢の事業の準備も着々と進んでいます!

息子を産んで再び働き始める

10年ほど前、娘が1歳のときに、セミナー講師になりたくて学んだセルフブランディングの先生からフラクタル心理学を勧められて、入門講座と家族関係コースを受講しました。

それから5年後に受けた初級講座で、娘に「チーちゃん」と呼ばせていたのを指摘されて、「お母さんと呼ばせなさい」「ヒエラルキーを守りなさい」と講師から言われました。娘の世話を焼きすぎていたので、「あなたは心の中にチャイルド*の部分が多くて、今のままではあなたが望むような講師にはとてもなれません。娘さんに依存しているので、二人目を生んで深層意識(潜在意識)を修正していってはどうですか」と家族を増やすことをすすめられました。40歳でしたが、不妊治療をして2ヵ月後には妊娠して無事に長男を出産しました。

娘が生まれるまでは正社員として働いてきましたが、娘が生まれてからパート扱いになり、息子が生まれたのを機に会社を辞めました。今のままでいたくないという思いから、一色真宇先生のカウンセリングを受けると、「あなたは欲望が大きいけれど、実力が伴っておらず考えが甘いようです。勤めさせてくれるところがあるなら『どうぞお願いします』という気持ちで、正社員になれるように死ぬ気で取り組みなさい。でも、欲望が大きいことは良いことだから、会社勤めで仕事脳を育てれば、5年後には自分で事業ができるまでになれるでしょうから、絶対に頑張りなさい」と言われました。

当時の私は、責任感など全くなく、座っていたらお給料が貰えるものと安易に考えていました。それを見抜かれて「今までタダ同然でもらってきたお給料分を返すつもりで必死に働きなさい」と先生から言われたのです。息子は6ヵ月でしたが、保育園に預けて、以前働いていた会社にお願いしてパートで働き始めました。電車の行き帰りや昼休みにはずっと一色先生のセッションの録音を聞き、文字に起こして読みました。

派遣先で昇進して役職がつく

2年後には正社員になることができ、取引先の一部上場企業に出向することになりました。この頃に、中級講座も受けました。「みんなが働きやすくなるにはどうしたらいいか考えなくてはいけません」と言われて、ファイリング方法を工夫したり、自分が長期休養をとっても、辞めても、誰が来ても困ることがないように、初めに手順書を作ったりして、それを心がけました。

派遣先の会社では、下請けの派遣社員の仕事環境は良いとはいえず、デスクや荷物を置く場所もないので、足の間にバックを挟んで、棚の上で作業しなければなりませんでした。仕事が遅いとなじられ、失敗は私のせいにされて、ワンフロアー全員に聞こえるほど大きな声で怒鳴られたこともありました。私は口答えを一切せずに、「はい」と応えて、言われたことを何でもしました。職場では仕事以外の話はせず、仕事を頼みやすい雰囲気を出すように努めました。

3年後に派遣先の企業で特別枠の直接雇用になると、周囲の対応はガラリと変わりました。業務内容もさらに責任のあるものになりました。昨年春には、推薦されて、主任に昇進することができました。朝一番の7時に保育園に息子を預けて、毎日残業をして、最終の8時に息子を迎えに行く日々がずっと続きましたが、どんなに辛くても死に物狂いで頑張ってきたかいがありました。

主人は転職して高校野球部の監督に、子どもたちも自立して

私が夢の実現に向けてフルタイムで働き出すと、ずっと野球をしてきた主人が、急に高校野球の監督を目指したいと言い出しました。講師から、「ご主人をたてて、応援しなさい」と言われていたので、私も主人の夢を応援するようになりました。高校野球の監督は高校教師が兼任するのが通常です。主人は別の仕事をしていましたが、臨時講師からスタートして、1年半後には正規の高校教員となることができ、念願の野球部コーチになりました。その3年後には晴れて監督になりました。そして今年、教え子が某球団に一位指名されて、念願のプロ野球入りしました。主人も我がことのように喜んでいます。

子どもたちには寂しい思いをさせてきたと思いますが、娘は文句も言わず、「お母さん頑張ってね」といつも励ましてくれましたし、息子からも一度もごねられたことはありません。娘は6年生、息子は1年生ですが何でも自分でしています。今年から二人とも少年野球チームに入り、張り切って練習にも励んでいます。

また、私は片づけができず、部屋もぐちゃぐちゃだったので、フラクタル心理学の片づけの講座を受講しました。「やるべきことから目を背けていますよ。片づけも仕事と一緒です」と言われて、会社ではやるべきことをしていたので、家ではできないというのは傲慢で怠慢な態度とわかり、「やるべきことをしろ」と自分に言い聞かせました。今では家の中も整い、家事も手早くできるようになりました。

副業でマネーリテラシーの講座をしていきたい

これまでお金も使いっぱなしでしたが、将来的に自分で事業を始めたいという思いがあったので、お金に関する知識や活用能力などのマネーリテラシーを高めなければと思いました。家族が寝静まった夜中や早朝に、寝る暇も惜しんでお金の勉強をして、この5年間で、積立投資と不動産投資でお給料の一部を運用して一千万円貯めました。

コロナの影響で、会社では残業しないで定時で帰る方針となり、土日は子どもたちも野球の練習に行くので、あれほど忙しかったのがウソのように、自分の時間が持てるようになりました。

一色先生のカウンセリングを受けてから6年目になり、今年は副業を始めようと思い、初心者向けのマネーリテラシーの講座をZoomでスタートさせる予定です。今後4年間で経営に関して学び、10年目には仕事を辞めて独立して事業を興したいと計画しています。

あのとき、先生がたの言うことを聞いていなければ、今も私は依存的でちゃらんぽらんなままだったことでしょう。脳を整えて仕事脳を育てたことで、仕事のみならず家族も良い方向にいきました。主人は夢を実現させ、子どもたちは自立し、家の中も整って貯蓄までできました。これからも次の目標に向かって、さらに自分を磨いていきたいと思っています。

*チャイルド(インナーチャイルド):深層意識のなかの成長しきれていない未熟な一部

2021年5月発行TAWプレスに掲載
文:(株) Mamu&Co. 藤田理香子