50代で主婦から学習教室の経営者に! 生まれつき弱かった目の手術も成功!

母の愛に気づいて怠慢を改め、人生を変えると決意して、学習教室を開設し、生まれつきの眼の異常も改善させたという西川美和さんからお聞きしたお話です。

     学研教室経営
フラクタル心理カウンセラー
                西川美和さん
                 滋賀県在住

カウンセラーとして教育心理コースの講座も開催!

母への思いの勘違いに気づく

2016年にママ友からフラクタル心理学の教育心理コースの講座に誘われました。息子は小学校3年生になり、これといった悩みはありませんでしたが、心理に興味があったので受講しました。

講座では、子どもの時のことを掘り下げるワークをしました。私は生まれつき網膜に異常があって、眼鏡やコンタクトレンズをしても視力が上がらなかったのですが、ほかに症例がないといわれて手術もできずにいました。目が悪いために人と同じことができないのを親のせいにして、「親なら何が何でも私の目を治すべき」と思ってきました。

また、小学校は地元ではなく、通学に1時間程かかる私立の小学校に通っていたので朝が早く、帰りのバスで寝過ごして歩いて帰ったときなど、遠くまで通わせる母に腹を立てていたことを思い出しました。

講座でワークをし、母の思いを見ていくと、人見知りの私が少しでも変わってくれればと、私のためを思って私立に入れたのだとわかりました。長年母を恨んできたことが申しわけなくて、涙が溢れました。育ててもらった母を恨む自分に罪悪感を感じていましたが、その恨みが、勘違いからくる思い込みだとわかり心が楽になりました。

教育心理コースの受講後、息子が以前よりも勉強に集中するようになりました。また、その後も心のなかで「お母さんごめんなさい」と何度となく母に謝ると、電話を掛けてきては愚痴ばかり言っていた母が、愚痴を言うことがなくなったのです。

怠慢な思考を直す

このことに驚いて、マスターコースを、入門・初級・中級と一気に講座を受けました。「自分の思考が現実をつくる」と学ぶと、2年前に胆嚢の手術をしたことも私の思いが関係しているかもしれないと思いました。

ちょうど息子が小学校に上がり、手も掛からなくなった頃で、周りから「仕事にも行かずに何をしてるんだ」と思われるのではないか? でも目が悪いから事務系の仕事もできないし、車も運転できないから働きにも行けないし、家のことといってもそんなにすることはないし・・・、けれど、病気であれば何も言われなくて済みます。

手術後もたびたび40℃ほどの熱を出して、入退院を繰り返しました。主治医からは「普通は順調に治るはずなのに」といぶかられましたが、私は病気なんだとわかってもらうために、これでもかと毎月、熱を出し続けたのでしょう。

病気は苦しいことですが、目が悪ければ、人に助けてもらえますし、できないことがあっても許されます。子どもの頃、目が悪いと何もやらずに、何も言われずに済むので、怠慢な私にとっては助かったのです。

自分の怠慢を棚に上げて、すべて親のせいにしてきたことを悔い、人生を変えようと強く思いました。「私は変わると決めた!」とアファメーション*を唱え、怠慢を直す修正文を録音して家事をしながら聞き続けました。一色真宇先生のユーチューブの動画を見ては、自分にあてはまる修正文を書きだして読むようにもしました。

学習教室を開設、笑いヨガの資格も取得

初級講座のときに、未来をつくるワークで、これからしてみたい仕事を考えましたが、特に見つからずに家に戻ると、夫からチラシを見せられました。そこには「先生になりませんか?」とあり、学習教室の新規開設者の募集をしていました。さっそく説明会に行ってみると、先生には子ども好きの人が一番向いていると言われ、私は子どもが好きなので、やれるかもしれないと思いました。

10月からはフラクタル心理学のマスターコースと並行して未来計画手帳の会にも参加して、毎月1回集まって1ヵ月の目標を書いては発表し、グループでお互いに励まし合い、少しずつ目標達成していきました。

小さい時から、親戚が集まる席では恥ずかしくてご飯も食べきれず、人前で何かをするのは苦手でしたが、受講生仲間から笑いヨガを学んで、その後、教えることができる資格も取りました。ボランティアで通っていた子ども支援センターで、子どもたち相手に笑いヨガの講座を開かせてもらい、次の年には息子の小学校でも笑いヨガの講座を開くと、次第に人前で話すことも苦ではなくなっていったのです。

翌2017年3月には学研教室を開設し、3時から6時まで週4回、幼児から小学生の子どもたちを預かって教室運営をスタートさせました。

家庭でも朝礼をして、フラクタル心理学の日めくりカードを1枚引いて音読し、昨日良かったことを家族の前で話すのを日課にしました。母屋にひとり暮らしをしている義父にもバイオレットコース(60歳から始める健康をつくる誘導瞑想講座)の受講をすすめると、喜んで受講してくれて、義父ともフラクタル心理学の話ができるようになりました。

目の手術が成功し、カウンセラーにもなれて

夏には上級講座を受けて、「視力を上げる」を目標に掲げました。「私は明るい世界に行く」という修正文を深層意識に言い聞かせました。秋に定期検診で眼科に行くと、私と同じようなケースで手術を成功させた先生がいたと教えられて、私も手術が受けられることになったのです。片目ずつ2度にわけて手術すると、術後に視力が上がり、何より今まで薄暗いところにいたのが、夏の明るい日差しのなかに出たように、視界が開けたことに感激しました。

2020年に受けた感情コントロール講座で、自分の感情を細かく見ていくと、私にはカウンセラーになりたいという思いがあるとわかりました。どこかでずっと「自分はダメだ」と思っていたので、自分を好きになれるように、自分の良いところをいくつも書き出しました。ちょうど夫にダイエットを勧めていたときで、私も付き合って2ヵ月で5キロ痩せると決めました。もともと標準体重でしたから5キロは難しいと思いましたが、感情や深層意識をコントロールしながら目標通り痩せることができました。決めたことを達成できたことが自信に繋がり、「カウンセラーになる」という思いも定まりました。

今年1月にはフラクタル心理カウンセラー養成講座を受けて、4月からはカウンセラーとして学習教室の保護者のお母さんたち向けに教育心理コースを教え始めました。

私は9月で55歳になりますが、それを機にバイオレットコースの講師になって、88歳になる義父にバイオレットコースを再受講してもらいたいと思っています。年配の方にも残された人生を最後まで元気に過ごして欲しいと思い、バイオレットコースの開催にも力を入れていくつもりです。 

以前、講座で、「愛とは成長を促すこと」と「愛の定義」を学びましたが、私の母は「可愛い子には旅をさせよ」と、遠くの学校に行かせてくれたのだと、改めて母の深い愛を知り、保護者のお母さんたちにも愛の定義を伝えていきたいと思うようになりました。また、私がここまで変われたのは、夫や息子、義父が応援してくれたからで、家族の協力のお陰なので、基本となる家族関係についても、フラクタル心理学で教えていきたいと思っています。

学習教室も現在は生徒数も26名に増えて、トラブルもなく順調に進んでいます。49歳から学んだフラクタル心理学で、人生の目的を失いかけた人生から、私らしく輝ける人生へと、人生を乗り換えることができました。「50代からでも新しい人生のスタートは余裕でできます!」と皆さんに伝えていきたいと思います。

*アファメーション:肯定的な自分への宣言

2021年7月発行TAWプレスに掲載
文:(株) Mamu&Co. 藤田理香子