パニック障害と三男の白血病を乗り越え、セラピストとして活躍中!

深層意識(潜在意識)にある思考を修正し、病気を乗り越え、セラピストの仕事も子育ても順調だという秋元祐子さんからお聞きしたお話です。

          元自衛官 心理セラピスト
                秋元祐子さん
                 石川県在住

17年間続いた夫への依存に終止符を打つとセラピストとして集客できるように

私はパニック障害、三男は白血病に

20歳の時に自衛隊を除隊して結婚し、長男を産むと産後うつになりました。その後、パニック障害を発症して、毎日10数錠の薬を飲む日々が続きました。その後、症状が悪化して寝たきりとなると、夫に家事や育児、私の世話までさせていました。起きられるようになっても車の運転はできずにタクシーを使い、夫にタクシー代まで払わせる始末でした。

症状が改善した時期に次男、長女、三男を産み、パニック障害を少しでも良くしたいと心理学も学びました。

夫は自衛隊の戦闘機のパイロットで転勤が多く、そのたびに一家で赴任地に付いて行きましたが、自衛隊では子どもが中学生になったら単身赴任が普通のようでした。「この先は単身赴任になるだろう」と夫から言われると動揺し、「あなたなしでは生きていけないから付いて行く」と食い下がると、「どこまで依存してくるんだ!」と夫から突き放されたのです。

今から4年前、三男が、1歳10ヵ月のときに白血病を発症しました。こんなに小さな子がなぜ白血病にと憤りを感じ、不安と怖れに苛まされ、三男の付き添いで病院に寝泊まりしていた時期に、パニック障害が悪化しました。

その後、三男は自宅療養で抗がん剤治療を続け、三男と私の症状が安定した頃に、夫から「家を建てないか」と提案されました。三男の病院通いもあるので、現在の赴任地で家を建てて、私に落ち着いて子育てをして欲しいと夫は思ったようでした。

2年前に、新居ができて家族で住み始めると、家も建てたのだから、もうこれ以上夫に迷惑はかけられない、大きな問題をつくりたくないと思い、友人から聞いていたフラクタル心理学を学び始めたのです。

潜在意識の思考を修正する

入門講座では、講師から「病気も自分の思考が関係しているかもしれませんよ」と告げられました。私は幼いときからよく熱を出し、私も三男も病気を抱えていたので、「そうかもしれない」と思いました。そして、講師から修正文を教えられて、深層意識(潜在意識)に言い聞かせました。

初級講座の誘導瞑想では、イメージの中で、託児所で熱を出して寝ている幼児の私が出てきました。飛んで来た母を見ると、ニヤリとして「熱を出せばお母さんと一緒にいられる」と思ったようでした。「もうお母さんといつも一緒でなくてもいいんだよ。まわりからいろいろなことを教えてもらった方が得なんだよ」という修正文を教わり、録音して何度も聞くようにしました。

これまで動悸の発作が出ると慌てていましたが、「動悸がしても、あなたには対応できる力があるのよ」と講師に励まされて、動悸がしたら自分の感情を感じるようにしてみたところ、ひどくならずにおさまるようになりました。

私には「相手に言うことを聞かせたい」というわがままな思いがあり、それを押さえ込もうとして怒りになり、それが動悸として表われるのだといいます。そこで「わがままでまわりをコントロールしてきたことに罪悪感があるんだよ。わがままを完全に直すと決めなさい」という修正文も録音して聞き、わがままを言ってきた両親や妹たち、夫に対して心のなかで謝りました。2、3ヵ月ほどすると、不思議と心が落ち着き、パニック障害の症状が和らいできました。動悸の発作もほとんど出なくなりました。

専業主婦の17年間夫に依存していたな、と自覚しました。「夫に世話をさせるのはやめなさい。家事育児は自分の仕事だよ」と深層意識に言い聞かせるようにしました。こうして数々の修正を続けていくと、心理セラピストとして活動し始めたものの、まったく集客できずにいたのが、集客できるようになってきたのです。

母の躾がありがたいと思えるように

小学生の頃から父は単身赴任で、母も看護師としてフルタイムで働いていたので、母の代わりに家事をして食事を作り、妹2人の面倒を見てきました。自由に遊びに行くこともできずに「どうして私がしなければいけないの」と母を恨みました。夫やママ友には母のことが嫌いだと、悪びれることもなく言っていました。

講座で母のことを聞かれて、「家事はうるさく言われましたが『勉強しろ』と言われたことはないし、成績が悪くても母は私を叱りませんでした」と言うと、「では、そんな子には家事をやらせるしかないわよね」と講師に言われて、これまでのことが納得できたのです。今、仕事をしながら子ども4人を育てていても、さして大変だと思わないのは、要領よく家事ができるからで、これも母の躾のお陰でした。「母に完璧を求めるのはやめなさい」という修正文を教わり、自分に言い続けました。

高校卒業後の進路決めで、自衛隊への入隊を希望すると、担任から「女子は30倍の倍率なのでとても無理」と言われて奮起し、猛勉強して受かりました。訓練期間中に班長たちから叱られても苦にせず頑張ることができ、100人中2番の成績を取れたのも、母が厳しく育ててくれたからだと思えました。「愛情たっぷりで、いいお母さんだった」と母への見方が180度変わりました。
母は持病の高血圧が改善して、毎日ウォーキングに励んで活き活きと過ごすようになりました。

昨年、三男は抗がん剤治療を終えて、骨髄検査でも異常が出なくなりました。今では元気いっぱいで、普通に幼稚園に通えるようになっています。子どもたちに「病気は克服できるものなのよ」。あなたたちには乗り越える力があるのよ」と教えると、みんな素直に聞いてくれます。

夫から「あなたは本当に変わったね。子育ても上手くいっているし、フラクタル心理学を学んでくれて本当に助かった」と言われ、夫に頼りっぱなしだった私が、ここまで変われたと喜びをかみしめました。今年は、フラクタル心理カウンセラーを目指しています。将来は、講師として家族関係コースも教えていけるように、さらに成長していきたいと思っています。

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チャイルドセラピスト 秋元祐子

2021年7月発行TAWプレスに掲載
文:(株) Mamu&Co. 藤田理香子