ピアノ教室の生徒も80名に増え、 息子たちはジュニアオリンピックに出場!

深層意識(潜在意識)にあった足を引っ張る思いを変えると、子どもたちが実力を発揮して、仕事でも一層成果を出せるようになったという浦由紀子さんからお聞きしたお話です。

ピアノ・エレクトーン講師
脳トレピアノ講師 
               浦由紀子さん
富山県在住

富山県初の脳トレピアノで最上級の資格を持つ講師に認定されました!

失敗して気を引こうとする自分

幼い頃からピアノとエレクトーンを習い、二十歳から講師として教え始めました。結婚、3回の出産後も、近くに住んでいるお互いの両親がサポートしてくれたので、ずっと続けることができています。そんな中、子育てで主人と意見が合わないことがあり、友人から聞いていたフラクタル心理学の家族関係コースとマスターコースを2017年から受け始めました。

初級講座で子どもの時の出来事を思い出すワークをすると、私には失敗して気を引こうとする傾向があるとわかりました。9歳で弟が産まれた時には、親を奪われたと思い、注目されたいという思いから鼻炎やアトピーになり、親の手をわずらわせたようです。また、小学校高学年から中学生の頃は、親にもよく怒られ、友だちともトラブルになり、自分は取り柄がない、自分なんていなければいいと思っていたことも思い出しました。私はずっと自分のことをポジティブだと思ってきましたが、それは悪いことを見ないようにして無理やりポジティブだと思い込ませていたのでした。

そのような思いは深層意識(潜在意識)に残り、自分だけでなく子どもにも影響を与えると学んで、深層意識を変えるために、「あなたは弟にお母さんを奪われたと思ったんだね。それで、悪いことをしたり、失敗すればお母さんにかまってもらえると思ったんだね。でもね、お母さんを奪われたというのは勘違いだよ。だからそうやってかまってもらおうとするのはやめようね。あなたには実力があるのだから、実力をちゃんと発揮すれば結果が出て、誇らしくなるし、みんなの注目を集められるよ」という修正文を自分に言い聞かせました。

家族全員が受賞や昇格などでステージアップ

フラクタル心理学で「家事も自分の仕事」と学ぶと、主人に手伝って欲しいという依存心や、私が一生懸命やってるのにという被害者意識がなくなり、イライラすることもなくなりました。「ご主人を立てるように」と講師から言われていたので、出勤のお見送りもするようにしました。

コロナ禍で家族の時間が増えた時期に、子どもたちから「お父さん変わったね。優しいよね」と言われて気づきました。厳しい主人にしていたのは、自分で自分に厳しくすることができなかった私でした。私が依存心をなくすと、主人はもとの理解のある主人に戻ったのです。

2020年秋から受講した中級講座では、私の深層意識の中には頑固でわがままで、人の意見をいい加減に聞き、言われたことも実行しない私がいるとわかりました。「あなたは自分が絶対に正しいと思ってたんだね。でもね、人の意見を素直に聞いてごらん。そうすれば自分の力が発揮できて、いい結果を出せるよ」と修正しました。

フラクタル心理学では、自分の修正が子どもたちに良い影響を与えると言われています。私が失敗をしてかまってもらうのをやめ、依存心をなくし、人の意見を聞いてやるべきことをするようになると、子どもたちも変わったようです。その後行われた競技スキーの県大会では、長男が中学生の部門で1位を、次男も小学生の部門で1位を取り、兄弟でジュニアオリンピックに選ばれたことが話題となって、地元の放送局のニュース番組で報道されました。同じ頃に、一番下の小学4年生の娘もピアノの大会で銅賞に入賞して、子どもたちがみな賞を取りました。

私は中級講座と同時進行で、シニア向けの脳トレピアノのレッスン法を学び、今年1月には、富山県で初の脳トレピアノ最上級の資格を持つ講師に認定されて、他の2名の先生と共に地元新聞に紹介されました。

主人も昨年9月に社内試験に合格して昇格しました。フラクタル心理学で「自分が変われば周りも変わる」「360度自分」と学びましたが、私が深層意識を変えると、家族全員の成長を実感することができたのです。

ピアノ教室の生徒も1.5倍に増えて

フラクタル心理学を学んでから、体調が良くなり、気づくと鼻炎や肩こりもなくなって、肌の調子も良くなりました。時間がある時には、主人のマラソンについて行き、3キロから5キロ走って、いつもベストな状態を保つようにしています。

ピアノ教室では「先生、できない」と生徒から言われると「あなたはできるんだから」と励ましていますが、「360度自分」で、私の心が生徒に投影されると知り、私も何かをできないと言って尻込みをしているのだとわかり、「できる、できる」と自分にも言うようになりました。子育てでも、子どもが何か失敗しても、「失敗をバネに頑張ればいい。できるよ」と言っています。

自分や周りを認めて褒めるようにすると、自分も周りから認められるようになり、以前にも増して両方の両親からサポートを受けられて、仕事がしやすい環境にもなりました。今年5月からは、ピアノ教室の意向でレッスン日を1日増やして週6日のフル稼働になり、生徒数も50~60名からグループレッスンも含めて80名近くに増えました。生徒たちの成長のスピードも、以前より増したように思います。

どんな過去もすべて成長の元になる

その後受けた上級講座では、思い出したくない過去があったとしても、人生がそれによって制限される必要はなく、深層意識を修正することで現実を良いものに変えられると心から理解できるようになりました。

1週間後、アトピーでかゆがっていた長男に、「自分の身体でしょ。ちゃんと薬を塗って、もっと自分を大切にしなさい!」と言った瞬間に、そこに過去の自分が映って見えて、思わず涙が溢れました。私も自分が嫌いで自分を大切にしていなかったのです。そこで、「必要のない人はいない、必要だから生まれてきたんだよ。両親からも愛されて、恵まれた環境で育ったのだから、自分を好きになりなさい、大切にしなさい」と自分の心に言い聞かせました。

過去は成長に結びつくのだから、どんな過去でも、それに蓋をしてポジティブを装う必要もありません。そうして、過去を振り返ることが苦痛でなくなれば、過去さえも書き換わるのだと思えました。

ピアノを教え始めて今年で26年目になります。自宅にレッスン室も増築して、エレクトーン2台に加え、グランドピアノも入れて準備万端整いました。空いている午前中に自宅で脳トレピアノのレッスンをする計画で、これからSNSで発信していこうと考えています。

2021年9月発行TAWプレスに掲載
文:(株) Mamu&Co. 藤田理香子