結婚22年目に妊娠出産、仕事との両立もできて!

母親や妹への思いが変わると、仕事を奪われるような不安が解消されて、無事に妊娠出産し、仕事と子育ても両立できているという山本志乃さんからお聞きしたお話です。

パーソナルトレーニング スタジオ・ラヴィ代表
 山本志乃さん
  宮城県在住

母や妹への思いが変わると子供を持ちたくなりました

子供を持つかどうかの迷い

大学を卒業した年に、4歳年上の夫と結婚しましたが、すぐに子供を持とうとは思いませんでした。私には1歳上に兄と、2歳と4歳下に妹がいるのですが、妹に母を取られたという思いがずっとあり、子供ができたら子供に夫を取られるのではないかという怖れがありました。せっかく私だけの夫ができたのに、その心地よい居場所を手放したくなかったのです。

年とともに夫への固執が薄れてからは、自分がやりたいことや趣味に夢中になり、妊娠や出産を先延ばしにしてきました。7年前にはダイエットやエクササイズのパーソナルトレーナーとして起業し、ちょうどその頃に、お客さまからフラクタル心理学のことを聞いて興味が湧き、入門講座を受けました。

その後、依存心の強いお客さまに悩まされて、解決法を知るために初級講座を受けました。そのお客さまは夫に求めすぎる私の姿と相似形とわかり、自分自身を見つめ直すとともに、お客さまにきっぱりお断りしたことでその問題は解決しました。

初級講座では、未来の自分を思い描くワークがあり、「子供を持つ」と書いてみて、講師からも「子供は持ったほうがいいですよ」と言われましたが、正直言って、欲しいのかどうかよくわかりませんでした。

すでに30代後半で、子供をどうするのか決めなくてはいけない年齢でしたが、ちょうど仕事が波に乗り始めた頃で、意識がそこに回りませんでした。「志乃さんに出会えてよかった」とお客さまから言われると、自分の存在意義を感じました。講師から「仕事と育児は両立できますよ」と散々言われても、妊娠出産したら体型が変わって今のように教えられないのではないか、育児期間も含めると2年は休まなければならず、お客さまが離れるのではないかと、恐れや心配が先立ちました。

くびれづくりの体操の協会を立ち上げる

ありがたいことにお客さまも増え続けて、夫の食事を作る以外は朝から晩まで仕事をするような毎日でした。私一人では教えきれないので、私のトレーニングメソッドを広めるための協会をつくって講師を育てようと思いました。毎月、東京まで協会ビジネスのセミナーに通って仕組みづくりを学び、半年後にはお腹痩せを教える「くびれづくりの運動」の協会を立ち上げたのです。

講師を募集すると、手を挙げたのは私の生徒さんのうちの10名で、お弟子さんを育てるのはやりがいがあるだろうし、協会として広がっていくかと思うとワクワクしました。ところが、いざスタートしてみると、お弟子さんのほとんどは県内の人で、共通の知り合いも多く、私の生徒を奪われるような気がしてやりにくさを感じました。お弟子さんたちが活発にSNSで発信するのを目にして、何とも言えないモヤモヤした感覚になったのです。

コロナ下でオンラインでのエクササイズがテレビで取り上げられました

カウンセリングを受けて修正文を読む

そんな折、2年前の2月に、一色真宇先生の個人カウンセリングを受ける機会を得ました。子供を産むかどうかで迷っていることと、お弟子さんに対するモヤモヤした気持ちについて相談すると、子供を産むこととお弟子さんを持つことは同じことで、子供の頃につくった、勘違いによる思い込みを修正すると、お弟子さんに嫉妬してしまう思いや、子供を産むことへの抵抗感も自然に解消されると言われました。

子供の頃につくった思い込みが深層意識にあり、それが今でも私の現実に影響を与えていることは講座で学んで理解していました。そこで、一色先生が深層意識の修正文として話してくれたのは次のような内容でした。

「自分がこの世で一番大切にされるべきと思い、兄や妹たちを邪険にしてきたね。人を思いやることがないからあなたは愛に飢えているの。大切にされないの。もっと周りを大切にして、父親の実力を認め、母親を恨むのをやめなさい。そうすれば安らぎを得て、能力が発揮できるようになるよ。多くの人に評価されて、愛される存在になれるよ。そういう世界を目指しなさい」

長文の修正文を文字に起こして読み、繰り返し聞いて過ごすうちに、徐々に気持ちが収まっていきました。

子供が欲しいと自覚して妊活を始める

その後、妹と一緒に来た小学生の姪と、実家で仲良く過ごした時のことを「すごく楽しくて、帰った後になんとなく寂しさを感じた」とフラクタル心理学を学んでいる友人に話すと、「それは子供が欲しいのよ」と指摘されました。「自然にできたらいい」と言うと、「できることは全部したほうがいい」とアドバイスされ、年齢的に考えると、それもそうだと思い、妊活で専門の病院を受診してみることに決めました。

妊娠してもできるだけ仕事が続けられるように、体を動かさなくても座ったままオンラインで教えられるダイエットのカウンセリング資格も取りました。

「できたらいいな」ではなくて、「元気な子供を産んで育てる」と心を決められたからでしょうか、妊活を始めて6ヵ月後には妊娠したのです。

妊娠中に受けた中級講座の体を治すワークでは、自分の意識で体もコントロールできると再認識できて、つわりもなく出産5日前まで仕事をして、元気な女の子を産むことができました。親しくしているお客さまで保育士の資格を持つ方が、「私が赤ちゃんを見ますよ」と言ってくださり、産後1ヵ月半で仕事にも復帰できました。

産後は実家の家族への思いも変わりました。赤ちゃんに接する母を見ていると、こういう風に私にもしてくれたのだと思い、改めて母の愛を感じました。すぐ下の妹は実家の近くに住んでおり、赤ちゃんの面倒を見てくれて、実家の家族のこともすごく考えてくれているとわかり、妹の新たな一面を見ることができました。

娘のお宮参りの時に偶然テレビで放映されました

周りの人たちに対してもライバル心がなくなり、素直に応援できるようになりました。これからは、協力しあいながら、ダイエットに成功してキレイになる人を増やしていきたいと思っています。

子供を持つことをずっと決めかねていましたが、フラクタル心理学のおかげで決心でき、結婚22年目にして娘を持つことができました。仕事と家庭の両立にも自信がつきました。これから、多くの女性に私の体験を伝えて、勇気を持ってもらえるような活動をしていきたいと思っています。

■山本志乃さんのパーソナルトレーニング スタジオ
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2021年11月発行TAWプレスに掲載
文:(株) Mamu&Co. 藤田理香子