不登校だった生徒が志望高校に進学!

私が自分の心を修正をしただけで生徒も家族も大きく変化

教師自身が深層意識を修正することで、生徒が大きく成長し、夫の収入も2倍になったという丹帆都留さんからお聞きしたお話です。   
中学校教諭 フラクタル心理カウンセラー
丹 帆都留さん 北海道

現象からインナーチャイルド*を修正する

4年前に仕事に復帰して、中学校の特別支援学級を担当するようになり、友人に誘われてフラクタル心理学の講座を受けたのが3年前のことです。

フラクタル心理学では、「周りの人は自分の深層意識の投影」と教わります。さらに、周りの困った人は、自分の深層意識の中の子どものままの未熟な心(インナーチャイルド)の表れだと知りました。

つまり、フラクタル心理学では「相手に言いたいことは自分(のインナーチャイルド)に言いたいこと」と考えます。そこで、日々いろいろなことで考えさせられる生徒たちを私のインナーチャイルドと思って、気づいたことをメモに取り、「生徒に言いたいこと、直すべき点、直したときのメリット」をまとめて修正文を作って自分のインナーチャイルドに言いきかせるようにしました。

忘れ物をする生徒がいた時には、「注目を浴びたいんだね、でも授業中で発言するほうが、もっと注目を集められるよ」と私のインナーチャイルドに言い聞かせると、生徒は忘れ物をせず、授業で手を上げて発言するようになり、自分のインナーチャイルドの修正で周りの人を変えられるという手応えを感じました。

私自身を修正すると娘たちにも変化が

長女は小学校3年生ですが、よく癇癪を起こし、場所見知りと人見知りが激しい子でした。私のインナーチャイルドがそうなのだと受け入れて、それを手放すことでこんな良いメリットがあると修正文を作って録音し、通勤の車の中で3~4回繰り返しながら1ヵ月間聞きました。すると、長女は「元気で活発ね」と言われるようになり、自分から学友に積極的に声をかけるようになりました。

次女はおっとりマイペースで、保育所の先生から「丁寧なのはいいが片付けに時間がかかる」と言われていましたが、私が修正文を作って読むと、2週間くらいで先生からも「短い時間で片付けられるようになりました」と言われました。

支援級の生徒が志望高校へ進学

新学期を迎えて、不登校だった生徒が二人、支援学級に入りました。一人は緊張感が強く、集団に馴染めない生徒で、もう一人は家庭環境が非常に悪く、気分が落ち込むと勉強に取りかかれない生徒でした。

この子たちも私のインナーチャイルドの現れとは思いたくありませんでしたが、もしそうなら何とかできると思い直して、まずは、「持っている能力を発揮しないともったいないよ」と私のインナーチャイルドに言い聞かせました。驚いたことに、やはりその子たちも変わっていったのです。

緊張感が強い生徒の一番の課題は、人からの評価を気にして不安が強いところでした。フラクタル心理学では「周りの人は自分の深層意識の投影」ですから、評価しているのは他人ではなく自分となるので、その生徒が人を評価していることになり、それは結局私がそうしているということになります。そこでまず私が「もう人を判断しない」とアファメーションで唱えるようにしました。一時期は「何をやってもダメだ」と途中から学校に来なくなることがありましたが、フラクタル心理学を学んだ方から、「厳しい修正ではなく、今は癒やしを入れたらどうか」とアドバイスされて、「ここまで良く頑張ってきたね」と私自身に投げかけると、その生徒は教室に戻ってきました。そして、希望の高校に入学して、親御さんを驚かせました。

家庭環境の悪かった生徒は、福祉制度を使って育つ環境を整えて、理想の高校に入学できました。

スポーツでも結果を残せた

卓球部の顧問をしていたとき、「団体戦で全道大会に連れて行く」と決めて、勝つためのメンタルトレーニングをしました。「できないから」「入らないから」ではなく、「上手くなるため」「玉が入るため」の練習をして、イメージをプラスに変えると、成績がぐんと上がって、全道大会出場という結果を残してくれました。

スピードスケートの全国大会に出場する生徒には、ポジティブなビジョンを持つ指導をしました。ゴールで前に人がいないイメージ、理想のタイム、表彰台の順位、大会長からメダルをかけられるシーン、インタビューでの返答をイメージトレーニングさせると、みごと全国大会で一位を獲りました。「イメージした通りになりました」と喜んで、次は冬期北京オリンピック出場と、さらなる目標を掲げています。

夫も変化して収入は2倍に

主人は趣味のバンド活動のために、仕事では契約社員でしたが、私が出しゃばるのをやめて、「協力すれば、もっと豊かな暮らしが得られるよ」と修正文を作って読むと、主人に正社員の話がきたのです。試験に通って主人は正社員になり、フラクタル心理学を学ぶ前からすると主人の収入は2倍になりました。

その他にも「チャイルドから逃げてないで向き合いなさい」と講師から言われて、今まで、無意識ですがチャイルドを見ないようにしていたことを改めて、「あなたのことは無視しないで向き合うことにしたからね」と、常に自分に言うようにすると、乱視がひどく両眼とも0.01だった視力が0.6と0.5に上がり、右目は乱視もなくなりました。今も視力は良くなり続けています。

なんとなく日常をやり過ごして年を取っていくだけと思っていましたが、美容・健康コースを受けたことで、「まだまだ人生は長い。やりたいことをやろう!」と気持ちが切り変わりました。定年後には起業して、食育と健康にフラクタル心理学を絡めて多くの人に役立つ仕事をしたいと思うようになりましたが、このままいくとその時期はもっと早まるのではないかと思っています。

*インナーチャイルド(チャイルド):深層意識のなかの成長しきれていない未熟な一部

2019年9月発行TAWプレスに掲載
文:(株) Mamu&Co. 藤田理香子