コロナ禍にもかかわらず テレビショッピングに10回以上出演して 通販の売上げを伸ばしました!

フラクタル心理学の考え方を経営の問題解決にも活かしながら、新たな挑戦をしてきたという食品販売会社代表の能戸さんからお聞きしたお話です。

 会社経営
 能戸圭恵さん
  北海道在住

主力商品が日本ギフト大賞の北海道賞を受賞して

――以前、お話を伺いましたが(Vol.46)、改めて学んだ経緯をお話しいただけますか?

義父が昆布の販売会社を閉めることになり、通販部門を手伝っていた私が、通販商品の「がごめ昆布醤油」を引き継ぐ形で2013年に自分の会社を作りました。残務整理を一人で負わされたように感じてストレスとなり、通販の売上げも伸びずに経営が苦しくなると、自分がこのような状況に陥ったのは、親の教育が悪かったせいだと思いました。私は4人兄弟の2番目で、頭も運動神経も良い兄妹は親に大切にされ、かわいがられたけれど、私は親の愛情を受けていないと、親を恨めしく思ったのです。

そんなどん底の思いの中で、状況を少しでも変えられるならとフラクタル心理学を学び始めました。講座で誘導瞑想をすると、私の記憶とは全く異なり、両親から大切に育てられ、とても愛されていた子供の頃の様子がイメージで出てきたのです。長い間、勝手な思い込みをしてきたことを恥じて、両親の前で手をつき、頭を下げて謝りました。今までうまくいかなかったのは、自分の考え方が原因であることにも気づき、同居していた義理の両親や夫にも、迷惑をかけてきたことを謝りました。

「親は正しい」「私には才能がある」「私はやれる」「私は絶対成功する」というアファメーションを朝や運転中に自分に言い聞かせるうちに、人のせいにしたり、弱気になることがなくなり、会社経営の責任を取る覚悟も生まれました。

通販の主力商品である「がごめ昆布醤油」の原料を北海道産丸大豆に変えて付加価値を付け、パッケージも変えてギフト対象商品にすると、北海道新聞社のギフト大賞で一位を獲得することができ、これによって新しい卸先も増えて、会社を軌道に乗せることができたのです。

――フラクタル心理学をどのように経営に活かされましたか?

今年6月で会社設立から9年目になりますが、美味しくて身体にもいい昆布を多くの人に伝えたいという思いから、6年前にはナッツ類と昆布を合わせた「Nutsko」というおやつ商品を開発して、女性誌に取り上げられ、卸売りや通販でも人気商品となりました。

それによってスタッフも10名に増えて、スタッフ育成にも工夫が必要になりました。スタッフに何か頼んで、「これ以上できません」と断られると、「なんでできないの!」と責めたくなりましたが、それでは関係が悪くなるだけです。

そんなときには、講座で学んだように、「相手に私の思考が投影されている」と考えて、小さい頃の自分や過去の自分を振り返ると、必ずそこに「わがままな自分」や「弱気な自分」を見つけることができました。イメージの中で「こうすればできるね」「頑張れるね」と声をかけて、小さい頃の自分や過去の自分が納得するまで励ましました。

そのようにして、まず自分の中を整えてから、スタッフと具体的に仕事の話を進めると、反発されることなくスムーズに話が進み、スタッフも各々が自分の力を発揮するようになったのです。

コロナ禍でもテレビショッピングで売上げが伸びて

――ほかにもフラクタル心理学の考え方が役立ったところはありますか?

会社を始めた頃に、会社存続のためには販売先と販売方法を多様化すべきと考え、テレビショッピングでも取り扱われるようにしたいと思いました。「思考をためれば現実化する」と講座で学んだので、1つずつ思考を積み上げていこうと、テレビで取り扱われる商品とはどのようなものかと商品開発でも考え、私自身がテレビに出ることもイメージし、テレビ出演に備えて健康的で溌剌として見えるように美容と健康にも気を配りました。

念願かなって、2020年3月から「Nutsko」などのおやつ昆布シリーズがテレビショッピングで取り扱われることになり、私自身が1時間の生放送に出演して、ナビゲーターと掛け合いで商品を紹介しました。その後、2年間で10回以上出演しました。コロナ禍で卸しの売り上げが半減して窮地に立たされましたが、テレビショッピングのお陰で、結果的に売り上げはプラスになりました。

――能戸さんの行動力はどのように培われたのでしょう?

講師から「夢を実現させて感動を味わいたいなら、言い訳せずに突き進みなさい」と言われていたので、「言い訳しない」といつもインナーチャイルドに言い聞かせていました。それから、テレビショッピングでは商品の入れ替えも早いので、ネットでの販売力も強化させなくてはと思っていましたが、インターネット広告を使った販売方法は難しいしお金もかかると躊躇する気持ちがありました。それでは前に進めないので、「面倒くさい、失敗するかもしれない、できるわけがない」といったマイナスの思考を切り替えるために、子供の自分をイメージして、「できるよ!頑張れば絶対に成功するよ!」と深層意識に言い聞かせました。

次第に新しいことに挑戦する怖さがなくなり、2020年10月にオンラインでインターネット販売のセミナーを受けると、すぐにネット広告を作り、11月には200人以上の新規顧客を獲得できました。さらに通販の売り上げをボリュームアップしていくために、新規のお客さまに昆布のヘルシーレシピをご紹介するなど、メルマガを打ってリピート客に育てることで、現在も順調に売り上げを伸ばしています。

今はやりたいことへの通過点

――仕事と家庭の両立はどのようにされていますか?

夫の両親と同居で娘4人の大家族ですが、家族の健康や幸せにも私の思考が投影されるとわかっていますから、問題が起きることなく、みんなが元気に学校に行ったり仕事をしたりしている状況を常に意識するようにしています。 

完ぺきではないけれど家では掃除もしますし、ご飯も作り、やることはたくさんありますが、望むものが多くて欲張りな分、私自身がすごく動かなきゃダメだろうと思っています。「それぐらい当たり前でしょ」と自分に言い聞かせています。

――これからの展望をお聞かせください

函館市から結婚して海岸沿いの町に嫁ぎました。海産物や素晴らしい景色に恵まれた漁師町で、ここで真昆布と出会い、その美味しさを知りました。北海道にこんなに素敵なところがあることを、全国の人に知ってもらいたいという思いがあるので、いずれ観光業にも携わっていきたいと思っています。以前、講座で「自分に制限をかけるな」というアドバイスをいただいたことがありましたが、やればできると信じて、そこまでいきたいと思っています。

フラクタル心理学を知る前まで、人生が全然うまくいかず、嫌なことばかりで、こんな人生でいいのかと思っていました。講座で、それが自分の思考のせいと知った時には衝撃を受けましたが、理由がわかって気が楽になりました。まわりや親への勘違いを解いて、負の感情がなくなると、自分のエネルギーを使って人生を動かせるようになりました。フラクタル心理学にそこまで導いてもらえたことをすごくありがたく思っていますし、会社経営でもフラクタル心理学の考え方を要所要所に取り入れて、業績を伸ばしていくことができました。これからもさらに私の夢を実現させていきたいと思っています。

2022年7月発行TAWプレスに掲載
文:(株) Mamu&Co. 藤田理香子