賢者タウとその弟子サトルの物語。サトルが日常のいろいろなことを賢者タウに尋ねます。あなたも賢者タウ になったつもりで考えてみましょう。
すべての土台
先生〜!
おお、サトル先生、よう来たな。
あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします。
あけましておめでとう! 昨年は、サトル先生にとっては、講師になって大きく飛躍した年じゃったな。
いや〜、まだまだです。僕はさらに上を目指していきますよ。
ほほう。意欲的でいいじゃないか!
はい。
だけど、年上の受講生さんの中には、夢や目標なんて今さら持てないとおっしゃる方も多いんです。若い人と同じようにはいかないって。
そう言われると、僕みたいな若輩者はなんとアドバイスしていいかわからなくなってしまいます。
先生は好奇心旺盛で、いつも何かにチャレンジしているじゃないですか。この違いはなんだろうと不思議なんですよ。秘訣を教えてください!
うむ。人生に積極的になれるかどうかは、端的に言って、体力の差なんじゃ。
体力とは、すべての土台であり、積極的に健康を維持し、仕事をしていく行動力のことじゃ。
一般的には、年齢とともに、体力は減っていくと信じられている。だから、長い期間にわたる子育てや仕事などが終わると、あとは余生をのんびり暮らしたいと思うようになるんじゃ。体力がなくなるから、病気にもかかりやすくなると信じておるのじゃ。そうやって、少しずつ意欲も減退していき、夢や目標も思いつかなくなるというわけじゃ。体力と意欲は連動しておるからのう。その先に何が待っているか、もうわかるじゃろう。
なるほど〜。ここ数年の社会状況を見ても、病気を過度に恐れる人が増えたように思います。僕の母も「あんまり無理しないで、病気になったら大変!」が口癖です。これでは、夢なんて持てるわけありませんよね。
体力をつけよう
うむ。そうじゃな。それに、どれほど頑張っても寿命があるなら、年齢が高くなればなるほど、どうしてもこれ以上は先がないという限界がくる。そして、年をとったら体力もなくなり病気になるのは当たり前とあきらめてしまう。やがて、本当に病気になるじゃろう。
限界を突破したいなら、やはりTAWの真髄を理解する必要があるんじゃ。生と死という意味づけや、どこかで病気を望んでいる自分の心理にも気づく必要がある。この世界は自分の創造した世界じゃ。世界の構造に無知でいる限り、限界を突破できないようになっているんじゃ。
よいか、何歳だろうが生きている限り、人生にはその人にしかできない貴重で面白い目的があるんじゃ。ワシがいつまでも意欲的でいられるのは、人生はこれからが面白いと知っているからじゃ。だから、毎日楽しくてしょうがない。老け込んでいる場合ではないぞ。
なるほど。そういえば子供の頃、僕がちょっと風邪をひくと母がつきっきりで看病してくれたんです。それは僕にとってノスタルジックな気分をかき立てる思い出でした。
そうか、まだ世話と愛を混同している部分があるのかもしれませんね。しっかり修正しないと。
そうじゃな。世話を愛と勘違いしていると、病気のメリットが手放せなくなる。人は案外、愛を求めて病気になったりするんじゃ。
体力はすべての土台じゃ。それを楽しく理解したいなら、「美容・健康コース」が大いに役立つじゃろう。
イメージの力をつかって、限界を突破するんじゃ。自己評価や意欲もアップするから、健康だけじゃなく、結婚したい人や仕事で成功したい人にとっても役立つ内容じゃ。
ありがとうございます! 勉強になりました! 体力こそ生きる意欲ですね! 2023年は、「美容・健康コース」を皆さんに受けてもらいたいです。僕ももっとチャレンジできそうです!
その調子じゃ! 期待しているぞ!
2023年1月発行TAWプレスに掲載
作:黒須 圭子