「この人」と思える人と出会って結婚と出産が叶い仕事では部署異動して昇進しました 

人間関係がうまくいかないのは心が子供のままだからと知り、心を成長させていくと、仕事で認められるようになり、結婚と出産も叶ったという佐藤幸実さんからお聞きしたお話です。

佐藤幸実さん
                 宮城県在住

子供の頃のことを振り返る

――学んだきっかけと最初の気づきをお聞かせください

大学卒業後に地元の岩手で就職しましたが、人間関係が原因で仕事に行けなくなりました。私は面白くない人間なのではないか、一緒にいてもつまらないのではないかと思い、人といると居心地が悪くなって、会話を続けるのが苦しくなることがありました。また、生きづらさを感じるのは、過干渉で心配性だった母の育て方のせいだと思い、母に酷いことを言って、実家にも居づらくなったのです。

翌年、実家を出て仙台の商業施設を運営する会社に転職しました。また、久しぶりに会った友人からフラクタル心理学を紹介されて講座を学び始めました。

講座で、現実はすべて自分の思考が作りだしていることを知り、親にしてもらったことを振り返ると、人とうまくいかないのを母のせいにして、怒りをぶつけてきたことを申し訳なく思うようになりました。謝罪ワークを学び、イメージの中で母に頭を下げてごめんなさいと繰り返し謝りました。

私は四人兄弟の第一子ですが、講座で母のことを見つめ直すと、お金も時間も全部注いで四人の子供を育て上げた母は本当にすごいと思い、感謝の気持ちが湧きました。

また、子供の頃、幼い妹が母に世話されるのを見て、「お母さん、私もやって、やって!」とせがんだことを思い出しました。そこで、「自分に必要なことは自分でしようね。そうしないと、自分がダメな人間だと感じて人が怖くなるし、何をしていてもいつもびくびくして、心から楽しめないよ。やるべきことをちゃんとできたら、あなたはとても自分が誇らしくなって、楽しくなるよ。周りの人と仲良くできるよ。自分にもっと幸せを与えたいと思えるよ」という修正文を深層意識に聞かせるようにして読みました。

しばらくすると、人間関係でストレスを感じることが少なくなり、仙台で働き始めて4年目、事務職から販売促進と広報の担当に抜擢され、役職が付いて昇格しました。

結婚のネックになっている思い

――ほかにも取り組んだことはありますか

私も34歳になり、妹二人が先に結婚していたので、早く結婚したいという思いがあって、上級講座を受けた後に一色真宇先生の個人カウンセリングを受けました。 

先生から「相手の男性からあなたはどういうふうに思われると思いますか?」と聞かれて、「外見がタイプじゃない、話していても会話が楽しくないと思われる」と答えました。すると、「外見はメイクを習うなり、自分でどうにかしなさい」と言われ、会話に関しては、「あなたの努力が足りないのです」と言われました。ごく幼い頃に「周りの人が私に気を使うべきで、それが当然」「私のことを楽しませてくれて当然」と思い、普通は成長の段階で、自分から話しかけるとか、話題を探すなどするものなのに、「なんで私がそれをしなきゃいけないの」と怒りを感じて、心の成長が止まってしまったのだと言います。 

仕事についても、昇格してレベルアップしたけれど、周りから仕事ができない人と見られているような気がするし、自分の提案を却下されるのがすごく嫌だと言うと、「それも当たり前のことで、成長の段階でそれを乗り越えていくものなのに、あなたはそこを避けて、ただただ傲慢で努力が足りない赤ちゃんのままなのです」と言われました。それだけ女王様で、「なんで私がそれをしなきゃいけないの」という気持ちが強いのだと言います。

それから、「結婚したいのにできないのは、本当はしたくないのでしょうか?」とふと漏らすと、「この状態ではね。子供なのがバレたらまずいと思っているのです」「子供の心を直して、母親に謝って感謝できるようになったら、親がかけてくれた愛情が見えるようになり、愛されていたとわかってビクビクしなくなりますよ」とアドバイスされました。

セッションの中で、自分の幼い心を変えるアファメーションを考えて、「甘えるな、手を抜くな、力を出せ、逃げるな、勇気を出せ、受け身になるな、もっと努力しろ」とひと言ずつ口に出して言うと、自然と涙が流れました。「どうして泣いているのかわかりません」と聞くと、「厳しく言われるのが嫌なだけです」と。それだけ心が赤ちゃんだから厳しいことを言われると泣いてしまうのだと言います。「トラウマがあるわけではないですし、自分自身を訓練するしかないですね」と励まされました。

もう1つ、顔が丸いことがコンプレックスで、マッサージをしたり、体重を落としても顔だけは痩せずに、いつもパンパンだったのですが、「ずっとふてくされてるから顔がパンパンになるのよ。心を直せば顔もスッキリしますよ」「子供の頃から不満が多かったと思うから、それをどんどん直していったらいいですね」とアドバイスされました。

自分の中の成長していない心が問題を作り出していたと知り、すべてが腑に落ちました。赤ちゃんのままなんてとんでもない、絶対に直さないといけないと、先ほどのアファメーションを唱え、カウンセリングの録音は通勤時や夜寝る前、休憩中にも聞きました。前から謝罪ワークはしていましたが、それでは足りないと思い、気づいた時にいつも心の中で親に対して謝るようにしました。 

仕事で認められるようになり、プライベートでは理想の人との出会いがあって結婚、そして出産へ

――それによって成果はありましたか?

これまで仕事で自分の提案を否定されたり、却下されるのが嫌でしたが、そんなことを気にせずに仕事に臨めるようになり、たくさん企画を出すようになりました。商業施設なので集客のイベント企画や、売り上げアップのPOPやポスター作りでは、テナントさんへの聞き取りが欠かせません。積極的にコミュニケーションを取るようになったからか、「スタッフの話をよく聞いてくれる」とテナントさんが上司に言ってくれて、苦手だったことが褒められてすごく嬉しく感じました。

顔が丸いことも、心が変わって不平不満がなくなったからか、ふくれっ面がスッキリとしてきて、コンプレックスも消えました。

友人から婚活アプリを教わり、始めて1ヵ月ほどで今の主人と出会いました。気を遣わずに自然に話せる人で、初めて会った日に「この人と結婚したい」と思いました。子供の心を少なくしたので、理想の人が現れたのだと思います。懸命に自分を変えて本当に良かったと思いました。

主人とは意気投合して、出会いから10ヵ月後に結婚しました。妊娠して男の子が生まれ、寝顔を見ながら幸せをかみしめています。会社は退職しましたが、結果的に6年勤めて、お給料も40%アップしていました。

主人は打ち上げ花火の花火師で家業を継いでいます。コロナが流行ってから、夏場だけではなく、スキー場や大学祭などの学校行事で依頼されるなど、コロナ前よりも花火を上げる機会が増えています。忙しくて花火の製造が間に合わず、主人はほとんど休みのない状態です。息子は1歳になりましたが、主人からは、子育てが落ち着いたら仕事を手伝ってほしいと言われています。これから主人を助けて、大いに家業を盛り立てていこうと思います。そして、私自身がフラクタル心理学で人生が豊かになったので、多くの人にそのことを伝えていきたいと思っています。

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2023年4月発行TAWプレスに掲載
文:(株) Mamu&Co. 藤田理香子