宗教に依存していましたが考え方を改め、英語教育のコンサルタントとして月商400万円稼げるようになりました!

依存的な自分に気づき、新たな目標を決めて得意分野で独立すると、収入も増え、仕事の幅も広がったという藤田芙三さんからお聞きしたお話です。

英語講師、インスタ集客コンサルタント
           藤田芙三さん
韓国 釜山近郊 在住

新興宗教の2世信者として生まれて

――学んだきっかけと最初の気づきをお聞かせください

両親がある新興宗教の信者同士で結婚して私が生まれました。小学3年のときに、母と2人の妹と共に、父が単身赴任していたアメリカに渡り、中学1年で帰国しました。大学卒業後はITプログラマーとして日本で就職しましたが、その後、宗教団体から結婚相手として主人を紹介されました。主人は両親が団体役職などをしている私と同じ2世信者で、私の好みのタイプだったので、結婚を承諾して韓国の主人の実家近くに引っ越しました。

長女が生まれてからは、地元の幼稚園でアメリカ時代に得意になった英語を教えるようになりました。8年後に次女が生まれましたが、産休中に、主人が立ち上げた会社が、半年ほどで倒産してしまいました。その後主人は4時間ほど離れた都市で単身赴任で働くようになりました。宗教の教えを守って、清く正しく生きているのに、どうしてこんなことになったのだろうと混乱しました。 

しばらくして、主人が送ってきたカラオケの写真に女性が写っていたことで、主人の浮気を疑い、ネット検索で出会ったのがフラクタル心理カウンセラーのブログでした。そこには、「夫の浮気を疑ったり、結婚をダメにする人の心理」として「親との関係がそうさせている」とあり、「そうかもしれない」と思ってカウンセリングを受けるようになりました。夫のことは私の邪推だったのですが、これがきっかけで、その後、日本から講師が来て韓国で講座が開かれた時に入門を受講しました。

両親が私にしてくれたことを100個出す

――講座を受講して変化したことは何でしょうか?

講座で子供の頃を振り返り、アメリカの生活が辛かったことを母に話して大泣きした時に、慰めるどころか、母がフッと笑ったように見えたのが癪に障り、「母の言うことなんか絶対に聞かない」と心に決めたことを思い出しました。両親の仲が悪く、母から父の愚痴を聞かされて、思春期が台無しになったことも恨んでいました。

「母は私の言うことを聞いてくれなかった」と講師に訴えると、「でもそれは1回くらいですよね」と返されて拍子抜けしました。私は3人姉妹の長女で、宗教団体でも2世信者としてもてはやされ、「私の言うことを聞きなさい」という傲慢な思いが強くて、少し話を聞いてくれなかっただけで根に持ったのだと気づきました。

その後に受講した家族関係コースのワークで、両親が私にしてくれたことを100個書き出すと、どれだけ両親が私のためにしてくれたのかを思い出し、両親への思いが変化しました。

主人に対しても、昔から「できるわけがない。成功するはずがない」と見下して、私一人がカッコよくなりたいと思っていたために、主人を倒産させて稼げなくしたのだと気づきました。私は人に指図をされるのが大嫌いで、主人から何か言われると「うるさい」と思ってしまい、「一緒に住むのはイヤ、どこかに出て行って」と思っていたために、主人は単身赴任となり、一緒に居なくてもいい状況が現実化したのです。

講師からは「私は負けた」「私は下だ」「私は偉くない」というアファメーション*を言うように何度も言われていました。言うたびに悔しくなって言い難かったのですが、本当に私に必要なアファメーションだと気づいて続けるようになりました。フラクタル心理学についてもっと知りたくなり、カウンセラー養成講座、リーダーシップコース、MBIP(マスターブレインインストールプログラム)と続けてオンラインで受講しました。

教会に行かなくなって

さらに上級講座でも、主人への思いは子供の頃の父への思いと同じだったと気づき、主人を見下して申し訳ないことをしていたと思いました。

フラクタル心理学では自分の思考が現実化すると考えますが、上級講座で、自分自身が創造主でこの世の神でもあると学ぶと、宗教の神様を信じる必要もないと思えるようになり、教会に行かなくなりました。

その後、フラクタル心理カウンセラーがおこなっている発達障害の講座に参加すると、「特別な人になりたいために、自らを発達障害にさせた」という因果関係を聞いて、私にも「特別な人間なのだから、特別扱いしてよ」という気持ちがすごくあり、ちやほやされたり偉いと言われたいけれど、努力はしたくないから、宗教団体内で特別扱いされる2世信者として生まれたのだということに気づきました。講師から「あなたは普通なのよ」「普通ってすばらしい」というアファメーションをいただき、「特別になりたければちゃんと努力しようね」と自分に言い聞かせました。

宗教を信じている自分は、神様に祈っていれば良いことが起こる、教えに従ってさえいれば天国に連れていってもらえる、献金さえしていればいい、とご利益主義で依存的なことにも気づきました。もう宗教頼みの他力本願な生き方はやめようと思い、「もっと自由な発想で自分のやりたいことをしよう」と心に決めました。怠けたいチャイルドが多すぎるとも感じていたので、「私は仕事がしたい」「私は仕事が大好き」という*アファメーションも続けました。

英語のオンライン講座を始める

――仕事の仕方も変わりましたか?

夢実現講座にも参加して、オンラインでコンサルタントをしていくことを目標にして、実力をつけるためにビジネス系の起業塾にも入りました。それまで13年近く派遣会社の英語教師の仕事を続けてきましたが、日本のママたちからオンラインで子供に英語を教えてほしいという要望があり、2019年からは、日本人の子供たち向けのオンライン英語教室に力を注ぐようになりました。

さらに、英語講師のためのインスタ集客コンサルタントも始め、英語の家庭教師もしていたので、コロナ直前には月収が50万円に届くまでになりました。コロナの時期に派遣の仕事はなくなりましたが、オンラインの仕事は好調でした。

22年には、オンライン英語教室に1回の募集で最高34名の申し込みを受けるまでになり、同年10月には英語教育に関してのインスタ集客コンサルタントの仕事だけで売上げが400万円にまで達しました。人前に出るのが好きで、話すことも好きなので講師やコンサルタントの仕事は向いているのでしょう。今年2月からは、派遣会社の仕事を辞めて、オンライン英語教室とインスタ集客コンサルタントに絞りました。別の起業塾でもビジネスを学んだので、今後は、英語講師だけではなく、オンラインで教室を開きたい人のためのコンサルタントとして活動していく予定です。

主人との関係も変わって

――ご主人との関係はどうなりましたか?

長女は中学2年生、次女は6歳になりました。主人は娘たちのことが大好きで、娘たちに会いたくて単身赴任先からよく戻ってきます。以前は主人が家に居るだけでイライラしましたが、今ではそれが全くなくなり、意見が食い違うことがあっても、主人の考えを素直に受け止められるようになりました。

人生を自らの意思で歩み始めると、「自分の人生を取り戻した」という感慨で満たされました。オンラインで教室を開きたい人のためのコンサルの仕事が軌道に乗ったら、次は、フラクタル心理学のカウンセラーとして活動するという目標があります。道を見失っている人に、自分の道を見つけるお手伝いをしていきたいと思っています。

*アファメーション:自分への肯定的な宣言

インスタグラム「お教室のインスタ集客術」

インスタグラム「ふみ先生のオンライン英語教室」

2023年10月発行TAWプレスに掲載
文:(株) Mamu&Co. 藤田理香子