「フラクタル心理学の修正ってどういうこと?」フラクタル心理学開発者がお答えするQ&A 第3回 

フラクタル心理学開発者 一色真宇がお答えする質問回答コーナーです。第3回目は、フラクタル心理学をブログなどで学んでいる美香さんからの質問です。

嫌なことはどこまでなくせる?

美香さん
美香さん

フラクタル心理学の講座にはまだ出たことはないんですが、講師のみなさんのブログは読んでいます。それで、質問があるんです。人生に起きる多くのことは、心を修正すれば変わっていく、と講師のみなさんは書いていらっしゃるのですが、そこがよくわからないことがあります。たとえば、歩いているとすれ違いざまに嫌なことを言われたりすることがありますよね。こういう場合、私は悪くないじゃないですか。でも、すごく腹が立ちますよね。こういうのはどうにもならないですよね?

一色真宇
一色真宇

もちろん、確かに「自分は悪くないのに嫌な思いをした」という状況はあります。でも、なぜそんなことが生じるかというと、その原因はやっぱりちゃんとあるんですよ。それはだいたい過去なんですね。だから、過去の自分が反省すれば、そういうことはなくなります。

過去を書き換えるという意味とは?

美香さん
美香さん

そう、過去に原因がある、というのは聞いたことがあります。過去に、自分が同じことをしていたから、同じような目に遭うってことですね。でも、今反省しても、過去は変えられないでしょう?

一色真宇
一色真宇

嫌な目に遭うのは、過去に自分が同じようなことをしていた、というのは良い理解ですね。それで、今自分が「ああ、過去には私もこうやって、人に嫌味を言っていたな」と思って、反省できるとしたら、それはいいことなのですが、それだけじゃ足りないんですよ。過去にやっていたことを変えなくちゃいけません。

美香さん
美香さん

過去を変える? タイムマシンに乗ったみたいに?

一色真宇
一色真宇

タイムマシンに乗らなくても、過去は変えられるんですよ。過去はそもそも、心の中にしかないからです。過去を変えることを「修正」っていうんですよ。

美香さん
美香さん

修正ってよく聞きますよね。でも、いまいちイメージができません。修正文を読む、というのは知っています。ブログにときどき出てきますから。

修正とは過去のプログラムを変えること

一色真宇
一色真宇

そう、心の中で幼児の自分をイメージして、その修正文を読む、というのが過去の書き換えのことなんです。それがフラクタル心理学の言う修正です。

美香さん
美香さん

幼児の自分にその修正文を読むっていうのが、過去の書き換えになる、というのがどうしてもよく理解できないんですよね…。

一色真宇
一色真宇

言葉で聞くと、抽象的ですよね。要は、コンピューターのプログラムだと思ってください。通りがかりに変な人を見たら、「変な人!」と声に出して言ってしまい、相手を不快にさせる、というプログラムを子供の頃に書いたとしますね。子供ですから、自分の価値観が狭くて、自分が変だと思ったら、それが正しいと思っていますから、自分は悪いことを言っているとは思っていないんです。だから、正しいプログラムとして、頭に記録されました。

美香さん
美香さん

なるほど。子供の頃はありがちですね。いろいろな変な癖がありそうです。

一色真宇
一色真宇

あまり使わないプログラムなので、自分は気づいていないかもしれませんが、自分がそのプログラムを持っていると、そういう人を引き寄せるんですよ。だから、そのブログラムを消去すれば、そんな人は引き寄せません。

美香さん
美香さん

プログラムの消去というのが過去の書き換えなんですね。

幼児期をイメージすると、過去に戻れる

一色真宇
一色真宇

そうです。で、それはどうやってやるかというと、幼児期の自分をイメージして、「それは間違いだからやめなさい」と言い、「これからはこうしなさい」という新しいプログラムを与えてやるんです。これがフラクタル心理学でいう修正となります。

美香さん
美香さん

なんか、少しイメージがわかってきました。プログラムは過去に書いたけど、今もあるから、今、プログラムを書き換えるということなんですね。そして、その方法が、幼児期の自分をイメージする、ということなんですね。

一色真宇
一色真宇

そうです。幼児期のイメージをすることで、そのプログラムを書いたときの自分になるので、過去に書いたプログラムを書き換えることができるんです。

美香さん
美香さん

すごく理解できました。なるほど。過去を書き換えるというのは、過去のプログラムを今書き換えるということですね。

一色真宇
一色真宇

そう。幼児期をイメージしなければ、過去のプログラムを書き換えることにはならないので、ただ反省したり、思い出を振り返るだけではなく、ぜひ、幼児期のイメージを使って、プログラムの書き換えをしてくださいね!

2024年7月発行TAWプレスに掲載
文:一色真宇
一色真宇オフィシャルブログ