一色真宇がお答えする質問回答コーナー、第五回目は前回のつづきになります。フラクタル心理学をブログで学んでいる美香さんが仕事を好きになるための質問をしています。
修正すると愚痴が減った!
美香さんはもっとお金が欲しいという気持ちから、結局仕事が好きじゃないんだと気づいて、それでいま、その仕事を好きになる方法を知りたいということでしたね。
はい。前回は、仕事のおもしろさを乳幼児の自分をイメージして伝える、ということを教えていただいたので、しばらくそれをやってみました。そしたら、頭の中の愚痴がかなり減ったと自分でも自覚できました。
それは素晴らしいです。ちゃんと修正すれば、その分だけ結果がでますから、修正もおもしろいでしょう?
頑張ったのに評価されない
はい。今日はもう一つのポイントを教えていただけるんですよね?
「頑張ったのに評価されない」とおっしゃっていた件ですね。今日はこれを直しましょう。これは赤ちゃんではなく、何かができるようになってからの思い、とお話ししましたね。何歳のことでもいいんですが、できるだけ子供の頃で、何かを頑張ったけれど評価されなかったという思い出はありますか?
今言われて思い出したのは、幼稚園のレゴです。頑張って、一所懸命大きなものを作ったんですよ。で、先生に見せようとしたら、もう先生がいなくて、片付けの時間だったんです。悔しかったですね。
心のサングラスが人生を作る
なんだか、心の奥底にそこはかとなく、「頑張ったのに評価されない…」という思いがありそうな気がします。
そうそう。誰でも心の奥底にそこはかとなく感じる思いというのがあって、それが失望だったり、むなしさだったり、悲しみだったりします。それが心の根底にあると、人生がそう見えてしまうんです。たとえば、黄色のサングラスをかけて世界を見ると、なんでも黄色に見える、という感じですね。
とすると、私はいつも「頑張ったのに評価されない」というサングラスをかけているから、人生がそう見える、ということですか?
そういうことになりますね。で、実際に人生がそういうふうに作られていくんです。
「頑張った。褒めて」は子供の論理
なるほど。「思考が現実化する」というのがちょっとわかりかけてきた気がします。で、これはどうやって直すんですか?
この子が本当に頑張って作ったとしたら、それを大人の自分が褒めてあげればいいんです。本来、いちいち他人が褒めるなんて、大人になったら無理でしょ? たとえば、あなたが妻だとして、毎日する料理を夫に毎回「おいしい? おいしい?」と聞いて、「褒めて、褒めて」と言ったら夫はうんざりしますよね。頑張ろうが、頑張らなかろうが、大人の世界ではできて当たり前のことは褒めません。仕事も本来できて当たり前だから、給料をもらっています。期待以上のものを提出したら、褒められるでしょうね。
大人の自分が子供の自分を褒める
そうか。じゃ、私が「頑張ったのに評価されない」と思っているのは、ある意味当たり前のレベルってことですね。で、大人の自分に褒められると満足するんでしょうか。
これも目を閉じて、幼児の自分をイメージしてやるんです。その子に、大人の自分が「えらいね。よく作れたね。頑張ったね」と言ってあげて、その子がニッコリと嬉しそうにしたら成功です。
それだけでいいんですか?
そうです。「あの時、褒めてほしかったな。認めてほしかったな」という思い出を思い出したら、そのときにすぐにこの修正をやりましょう。すると、「認めてもらえない」という子供の頃の思いがそのうちに消えますよ。
そしたら、そこはかとなく感じる「どうせ私は評価されない」という思いが消えるんですね。わかりました。早速やってみます!
2025年1月発行TAWプレスに掲載
文:一色真宇
一色真宇オフィシャルブログ