「恋愛がいつも不倫になってしまうのはなぜ？」フラクタル心理学開発者がお答えするQ＆A 第6回

結婚できない人だとわかっていて、別れられないということは、結婚したくない、ということになりますね。

自分が意識している思いは、心のほんの表面上だけなんですよ。行動のほうが本当の心を表しています。「結婚したくない」という意味は、直接的に「結婚しない」と思っているということだけではなくて、「結婚すると、何かが手に入らない」ということも含まれます。

不倫が続いているんですね。

つまりそれは、脳の中に最初から不倫するというパターンが作られてしまっているんです。だから、不倫関係を作り出してしまうんですよ。

よくありますよ。子供の頃に何かがうまくいったら、また同じことを繰り返すっていうことがありますよね。それと同じなんです。

そう、違うんです。イメージしてみてください。恋愛がうまくいく人の場合、頭の中に二つの椅子が向かい合っておいてある、という感じですね。一方の椅子に自分が座り、もう一方が空いています。そこに座ってほしい男性がやってきて、座ってくれたら、恋愛成立です。でも、聡美さんの頭の中にはもともと椅子が三つあるんですね。向かい合った二つの椅子のほかに、男性が座る椅子の隣に並んでおかれた椅子があります。こういう脳の中のイメージがパターンというものなんです。

聡美さんには姉妹がいるのではないですか？

子供の頃に、お姉さんとお母さんの取り合いをした、という可能性がありますね。あなたが生まれたとき、お母さんとお姉さんの二つの椅子が先にあり、あとから来たあなたは三つ目の椅子に座りました。そして、お母さんに世話をされたのですが、お姉さんがじゃまだと思ったので、脳の中に三つの椅子のパターンができた、ということですね。

あなたは「お母さんを独り占めしたい」と思ったけど、「できない」と思ったんですね。そのときとても悔しくて、怒りや嫉妬という強い感情を感じたようです。その感情が、脳の中でこの三角関係の印象を強く残してしまったんです。不倫にならない人は、そこまで怒りや嫉妬の感情を強く感じないということです。言い換えると、お母さんを独占したいという思いがそこまでなかったということです。でも、多かれ少なかれ、姉妹間で嫉妬をしていた人は、大人になって恋人の浮気を心配することになるでしょう。

そう。「あの人（妻）に勝っている」という優越感ですね。

直せますよ。安心してください。それは次回、お話ししますね。