深層意識(潜在意識)の中の生きる意欲を失ったチャイルド*を蘇らせると営業成績が上がり、将来の夢も持てるようになりました!

自分自身でチャイルドを躾け直すと営業の契約件数が増えたという藤井陽子さんからお聞きしたお話です。

フラクタル心理カウンセラー
藤井陽子さん
東京都在住

誘導瞑想で傲慢で怠慢なチャイルドが出てきて

――学んだきっかけと最初の気づきをお聞かせください

特に問題となることはありませんでしたが、自分は何のために生きているんだろうという漠然とした思いがずっとありました。20代から通っていた自己啓発のセミナーの講師からフラクタル心理学を勧められ、一昨年の5月に初めてマスターコースを受講しました。

初級の誘導瞑想で、「孤高の存在でありたいと思い、基礎から積み上げることをせずに、いきなり大きなものを創ろうとする傲慢で怠慢なチャイルド」の存在を指摘され、講師から「型にはまり、3年間、正社員として働きなさい」と言われました。結婚前は公務員として働いていたので、基礎がないと言われたことに納得できませんでした。

その後の誘導瞑想でも依存の強いチャイルドを指摘され、本当に悔しくて涙が止まりませんでした。悔しくて涙が出たと受講仲間に話すと、「それなら、あなたもカウンセラーになって起業したらいい」と言われました。講座で「周りは自分の深層意識」と学んでいたので、相手の言うことを聞こうと思い、カウンセラー養成講座まで受講することを決めました。

当時、カフェでパートをしていましたが、カウンセラーとして活動する時にも役立つと思い、経験はありませんでしたが営業の仕事を探しました。高貴な自分でありたいというチャイルドを修正するには、自分が一番やりたくない仕事を選ぼうと思い、乳製品メーカーの特約販売店の社員になり、飛び込み営業で牛乳や健康飲料の宅配契約を取る仕事を始めました。

深層意識の中のチャイルドを蘇らせる

――営業の仕事は順調にいきましたか?

何とかなるだろうと気軽な気持ちで始めましたが、契約は全く取れず、一昨年の年末に、受講生仲間から聞いていた一色真宇先生の個人カウンセリングを受けました。

「仕事のことはカウンセリングでどうにかなることではなく、ただやるしかない」と言われましたが、誘導瞑想をしていただくと、心の成長が3歳児のまま止まってしまった「大人になりたくないチャイルド」が深層意識にいるとわかりました。そのチャイルドを幼児の時から躾け直すために、次のような修正文をいただきました。

「わがままや人に依存するのをやめて、やるべきことをやりなさい。頑張って働きなさい。人に誇れるものを創りなさい。人に感謝しなさい。すると人生の意味がわかってくるよ。価値あることができるようになるよ」

私のチャイルドは元々とてもパワフルでしたが、大きな問題を引き起こしかねないと、自分自身でそのパワーを封印したといいます。そこで体内誘導でネガティブなエネルギーを取り出して、その中で腐りきっているチャイルドを助け出し、牛乳を飲ませて蘇らせるイメージをしました。身体にエネルギーを取り戻すだけではなく、実際に宅配契約の成果アップを目指したのです。

私自身は牛乳を飲む習慣はありませんでしたが、牛乳を飲むように言われて飲み始めました。「上の人の言うことを聞く」、「人の3倍働く」と決めて仕事をしていると、ゼロに近かった契約が、2月からは1日1件取れるようになったのです。

チャイルドを叱れるようになって

――チャイルドの修正は続けましたか?

私のチャイルドを修正するには時間がかかるとわかり、一色先生のカウンセリングを継続して受けることにしました。その後のカウンセリングでは、下を向いたまましゃがみこんで動かないチャイルドを見つけました。それは、弟が生まれた時に「お母さんをとられた」と思い込んで、「お母さんが来てくれるまでここにいる」と動かないチャイルドでした。そこで、イメージの中で厳しく𠮟りつけ、しっかり働いて契約を取るように仕向けるとともに、契約が取れた時にはチャイルドを思いきり抱きしめて褒めるという修正を繰り返しました。すると、6月下旬からは、1日2件のノルマに対し、8割まで達成できるようになったのです。

また、生きることを放棄して人生に意味を見出せないチャイルドが大量に深層意識にいることもわかり、一色先生から次のような修正文をいただきました。

「お母さんに頭を撫でてもらうのが『愛される』ことではないよ。そんなことをしてくれなくても お母さんは愛してくれているよ。仕事をして、自分を全く知らない人が、『あなたから買うよ』と言ってくれる、こんなに嬉しいことはないよ。それがおもしろくて、一生懸命お客様を回ったんだ。それを見た人が『偉いね、頑張ってるね、協力するよ』って言ってくれたんだ。そうやって、『人ってありがたいな、自分も役に立てている、嬉しいな』と思う。この世で生きるということは、こうやって社会に愛されることなんだ。そうしたら、自分が誇らしくて、自信が持てて、自分を愛したくなるんだよ。自分を愛するから、いつまでも元気な体で、みんなに喜んでもらえる仕事をしたい、と思うんだ。そう思うことが生きることなんだよ。大人の私は、お前たちに喜びを与えたいんだ。だから一緒に頑張ろう」

これを読んでいると、子供の頃に「私は橋の下で拾ってきた子なんでしょ」と母親に言っていたことや、中学の頃に「死にたい」と思っていたことを思い出しました。大学の頃からは活動的になっていたので、それが自分と思っていましたが、幼い頃から人生を諦めていたことに気づいたのです。

講座の誘導瞑想では、家族が出てきたことが一度もありませんでした。一色先生のカウンセリングでも、誘導瞑想で家族が出てこないのはおかしいと言われ、掘り下げてみると、一人で孤独を感じながらも、人が近づいてくると自分の思い通りにならないからイヤだと一人で引きこもっているチャイルドが出てきたのです。

初級の頃に、大人の脳が成長しないとチャイルドを叱ることができないと言われていましたが、修正を続けたことで、ようやく「いい加減にしろ!」とチャイルドを叱れるようになりました。

夫とフラクタル心理学のお茶会に参加して

――ご両親やご主人との関係も変わりましたか?

両親には不満はありませんでしたが、それは当たり前のように要求を通してもらっていたからだったとわかり、申しわけなく思うとともに、感謝の気持ちが湧いてきました。夫に対しては何かにつけ突っかかっていましたが、講座でヒエラルキーの話を聞き、「夫に従え」と自分に言い聞かせていると、夫から「ちゃんと話ができるようになった」と言われるようになりました。

最初はフラクタル心理学のことをいぶかしく思っていた夫も、何か問題が起きた時には、「そういえば自分も昔、同じようなことをやっていたな。これもフラクタルだな」と話すようになり、一緒にフラクタル心理学のお茶会にも参加するまでになりました。

フラクタル心理学のお茶会に参加したことをきっかけに、自分でもお茶会を開催してみたいと思い、一昨年9月から毎月お茶会を開いています。最初は以前の職場の同僚や受講生仲間に声を掛けていましたが、毎日ブログを書いていると、ブログを読んでくださった方にお茶会に参加していただけるようになりました。

フラクタル心理学では「美は社会貢献」と学びますが、一昨年末に美容・健康コースを受けて、受講生仲間と毎月復習会をするうちに思考が溜まってきたのか、メイクやファッションなどを学ぶ機会を得ました。毎日メイクの練習を続けたことで自分に自信が持てるようになったことから、心だけでなく、外見からもアプローチすることで、より早く自分を変えることができるのではと思うようになりました。今後は、美容・健康コースの講師を目指すとともに、心と外見の両面から人生を変えるお手伝いをしていきたいと考えています。

*チャイルド(インナーチャイルド):深層意識の中の成長しきれていない未熟な一部

藤井陽子さんのブログ

2025年1月発行TAWプレスに掲載
文:(株) Mamu&Co. 藤田理香子