組織に順応できるようになってマーケティングコンサルタントとして独立! 売り上げも昨年の2倍に!

両親への思いを変え、組織のルールに従うようになると、体調も良くなり、仕事でも独立して、売り上げも順調に伸びているという上原里織さんからお聞きしたお話です。

         マーケティングコンサルタント
                上原里織さん
東京都在住

自分の至らなさに気づいて

――学んだきっかけと最初の気づきをお聞かせください

20代の終わりになんとなく受けた婚活セミナーでフラクタル心理学のことを知り、婚活以外にも役立つと思い、2018年に初めて入門講座を受講しました。

イギリスの美術大学を卒業後、日本でアパレル関連の会社で働いていましたが、退職後に転職までのつなぎとして、外資系外食チェーンで派遣スタッフとして働きました。配属先はマーケティング部で、任された以上のことをしていたところ、会社から直接雇用の契約社員にとの声を掛けてもらいました。その後はSNS全般やウェブサイト、ECサイト、顧客管理アプリの制作・運営を任されるようになり、商品の魅力を引き立てる投稿が話題を呼び、大きな反響を得ました。いわゆる「インスタ映え」の走りだったと思います。

仕事は順調に進んでいたものの、以前から体調を崩しがちで、時折うつ症状やめまいに悩まされることがありました。朝起きられない日も多く、会社には事情を話して、昼過ぎに出勤して深夜まで働くフレックスタイム制で勤務していました。

初級講座で行なったワークで、両親への思いを見ていくと、私には成長意欲があり、そのためには「欲しいものや理想とする環境を親が提供するのは当たり前」と思っていることがわかりました。とんでもなく傲慢なチャイルド*が自分の中にいると知って「両親はあなたの召使じゃないよ。あなたの成長を願って大切に育ててくれた両親のことを尊重しなさい」と修正文を作って自分自身に言い聞かせるようにして読みました。

この時、講師が自分の体験として「息子から『僕がこうして立ち居振る舞いを人に褒められるようになったのは、お母さんたちがちゃんと躾けてくれたお陰です』と改まって感謝の言葉をかけられた」と話してくれました。親を一人の人間として尊敬できるというのは、本当に立派なことだと思い、私もそうなりたいと強く感じて、修正の後押しになりました。

独立して仕事を始めて

――お仕事でも変化はありましたか?

海外の大学を卒業し、クリエイティブ系の仕事に就いていた私は、いわゆる社会人としての常識や当たり前の感覚に乏しく、人との関わりにおいても相手を尊重する態度に欠けていました。成果さえ出せばよいと割り切ってはいたものの、「このままでいいのか」という不安や葛藤は常に心の奥にありました。さらに、会社ではただ一人フレックスタイムで働いていることへの罪悪感も拭えず、そうした思いや違和感が積み重なって、次第に体調を崩すようになっていったのだと思います。 

講座や個人カウンセリングではたびたび「型にはまる」ことの大切さを説かれました。そこで、自分の深層意識に「あなたは今、型にはまることを学ぶ時期だよ」と伝え、仕事では「わかりました」ではなく「承知しました」と言うように徹底しました。ルールよりも成果を重視していましたが、組織で働く上ではいかにルールが重要かも理解しました。

その後、次第に体調も回復して、2021年にマーケティングコンサルタントとして独立しました。クライアントごとに会社の事情やルールが違う中で、相手に合わせた仕事ができるようになり、派遣として勤めていた外資系外食チェーンとも業務委託契約を結んで業務を継続しています。

ある時、SNSの運用サポートを依頼された会社の担当者が「だるいっすよね」と口癖のように言うのが気になりました。課題に対して人一倍努力する姿勢の方でしたが、思うようにいかない状況に対して頑張っても無駄だと諦めがちなところがあり、それが出ているように思いました。その方の修正ポイントは自分にも当てはまると思い、まず自分にフィードバックしました。その方とは信頼関係もあったので、「『だるい』の代わりに『キタ、キタ、キタ』など、前向きな言葉にすると、仕事がもっと楽しくなり、成果にもつながると思います」と伝えました。そうするうちに、彼も自分も変わっていったのです。

その方は1年後に部下を持つようになり、2年後には20人の部下を率いるマネージャーに昇進し、現在では社長直轄のポジションで活躍の場を広げています。その成長を間近で見られたことで、私自身も大いに刺激を受けて、仕事への意識がより前向きになりました。

母の解放と弟に対する勘違いの修正

――その他にも考え方を変えたことはありますか?

昨年、講座で薦められた映画『インセプション』を見ました。レオナルド・ディカプリオ演じる主人公は自分の深層意識にあるホテルに見立てた夢の空間にエレベーターで行き来きし、その一室で亡くなった妻と対面します。彼が妻への思いを整理できずに、妻を部屋に閉じ込めたまま一人エレベーターに乗って出て行くシーンで思わず涙が溢れました。

個人カウンセリングでこの話をすると、講師から「まだ母の手を掴んで離さずにいるチャイルドがいる」と言われました。母への思いは変化していましたが、まだ親離れしていなかったのです。

「あなたはもうお母さんの手をはなして進んで大丈夫だよ。お母さんもちゃんと解放してあげないといけないね。一人の人間としてお母さんの幸せを認めてあげなさい。これからはお母さんではなく人生の先輩として付き合えばいいよ」という修正文を1ヵ月ほど寝る前に聞きました。

母を解放して自分の制限が外れたためか、この後、新しく大口のクライアントが増え、今年は、昨年の2倍の売り上げを達成できる見込みとなりました。

また、母が好きな男性アイドルグループのコンサートについていった時のことですが、周りの女性たちがキャーキャー言うのを、冷めた目で見ている自分に気づきました。それは、男性に対して心が動いたり、夢中になることを容認できないといった思いでした。

その話を個人カウンセリングですると、2歳下の弟のことを聞かれました。私は第一子として生まれ、両親双方の実家にとっても初孫だったため、たくさんの愛情を注がれて育ちました。ところが、弟が生まれると家族の関心は一気に弟に向かい、母まで奪われたように感じてしまったのです。その喪失感と寂しさは、幼い私にとって大きなもので、いつしか弟に対して恨みがましい思いを抱くようになりました。おそらくその影響で、男性をどこかで蔑む気持ちになったり、恋愛したり、男性に夢中になる女性を冷ややかな目で見るようになったのかもしれません。

それらが私の勝手な思い込みであることを自分の深層意識に伝え、心のなかで弟に謝りました。講師からは、「お母さんと一緒にコンサートに行く機会があったら、その時にとりあえず目の前の男性アイドルに、手放しでキャーキャーしてみなさい」とアドバイスされました。

母と次に行ったコンサートではペンライトを振り回し、ファンになり切って楽しみました。すると、「男性を応援したり、好意を寄せたりすることの何が悪いの?!」という気持ちになれたのです。弟のことも「仕事で稼ぎ、自己管理や健康管理に長け、生活や趣味も楽しんでいる素晴らしい大人の男性じゃないか」という認識に変わりました。

フラクタル心理学を学んで人生が180度変わりました。今後は法人化して、売り上げもさらに上げ、人材育成やチームビルディング、カウンセリングといったサポート分野も視野に入れて活動していきたいと考えています。また、自分の深層意識を見ていくことで、これまでパートナーシップがうまくいかなかった理由が、男性に対する間違った思い込みにあったとわかりました。パートナーシップについてはまだこれからですが、お互いを高めあえる関係性を育てていけるのではないかと思い始めています。

2025年10月発行TAWプレスに掲載
文:(株) Mamu&Co. 藤田理香子