「人が怖い人の心の直しかた」フラクタル心理学開発者がお答えするQ&A 第11回

一色真宇がお答えする質問回答コーナー、第11回目は、人が怖くて外にでられないという、35歳の紀子さん(仮名)からの質問の続きです。

自動操縦になっている怖いという思い

一色真宇
一色真宇

前回までのまとめをしますね。紀子さんは人が怖くて外に出られない。でも、遊びには行きたい。だから、この性格を直したいということでしたね。

紀子さん
紀子さん

はい。その通りです。

一色真宇
一色真宇

で、私が指摘したのは、「怖いという言葉が間違っている。それは『思い通りにしてくれない』という怒りです」ということでした。

紀子さん
紀子さん

はい。怒りなんですね。

一色真宇
一色真宇

本当は怒っているのに、それが間違いだとわかっている自分もいるから、自分が非難されると感じて、まわりから反撃が返ってくると思うから、「怖い」という反応になる、ということです。「怖い」と言うと、弱い人のようで、保護されます。だから、また「思い通りにしてもらえる」となるのです。

紀子さん
紀子さん

ええ? そういう心になっているんですか? 自分ではよくわかっていませんでした。

一色真宇
一色真宇

これは、幼児期に作られるので、この思考回路がもう自動操縦で動いているんですよ。だから、自分では、それ以外の考え方は思いつかなくなるんです。

紀子さん
紀子さん

それは恐ろしいですね。

一色真宇
一色真宇

そう、恐ろしいです。本当に怖いのはこの回路ですよね。

思い通りにならないという攻撃性

一色真宇
一色真宇

フラクタル心理学の言葉遣いは、少し大げさに感じますが、自分の問題もそもそもすでに大げさになっているんです。前回も確認しましたが、「実際には今まで、一度も攻撃されたことがない」のに、人を怖いと思っているんですよね。これが、「大げさな状態」なんです。

紀子さん
紀子さん

そうか。現実に起きていないことを起きたと思っているということ自体、もう大げさなんですね。

一色真宇
一色真宇

つまり、心の中の言葉はもともと大げさなので、直すときも大げさな言葉を使います。だから、「攻撃性」という言葉を使うんです。

紀子さん
紀子さん

わかりました。

一色真宇
一色真宇

それで、直し方ですが、このやり方を決めた幼児期の自分をチャイルドと呼びますね。このチャイルドは、何か思い通りにならなかったときに、すごく腹を立てたんです。それで、「私の思い通りにしてくれないあなたが悪い!」とすごく憎んだんですね。…憎むというのも大げさな言葉かもしれませんね。

紀子さん
紀子さん

うん、わかる気がします。

一色真宇
一色真宇

子供の頃は身体と心が未熟で、人に何かをやってもらわないと生きられませんよね。だから、自分が何かをしてもらうのは当然と思うのです。それは、身体だけではなく、気持ちも含まれます。やってくれて当たり前、褒めてくれて当たり前、笑顔を向けてくれて当たり前ということなんです。それをしてくれないと、「ひどい扱いをされた」と感じたんですね。でも、大人の今なら、それはまちがいだとわかりますよね?

紀子さん
紀子さん

はい。わかります。

「人が怖い」を直す修正文

一色真宇
一色真宇

直し方としては、この大人の認識を、子供の自分に教える、ということなんです。

目を閉じて、目の前に、怒っているチャイルドをイメージします。そして、大人の自分がこんなふうに言います。

「あなたは、人が思い通りにしてくれないと、ひどい扱いを受けたと思ったんだね。そして、攻撃されていると感じたね。だから、怒っているんだね。でもね、大人の自分はそれでとても困っているよ。自分が怒っているから、相手も怒り出すと感じて、人が怖くなってしまったんだよ。そして、外に出られなくて、何もできなくなったんだよ。未来のあなたがそれだと困るよね。あなたはもう、人に何かをしてもらわないといけないわけではないよ。もう身体も大きくなっているし、自分で自分を楽しませられるよ。働くこともできるよ。働かなければ、あなたの脳は発達せずに、いつまでも子供のままだよ。他の人が手に入れているものが手に入らないんだよ。それは嫌だよね。だから、ちゃんと外に出て、働きなさい。そしたら、あなたは思い通りに生きられるんだよ」

一色真宇
一色真宇

こう諭して、この子がマイナス面にびっくりして、「えっそうなの?」と思い、プラス面に「そうか。わかった。じゃ、そうするね」という表情をしたら、修正されたということになります。これを何度か繰り返すことで、外に働きに行けるようになるでしょう。

その方が人生、楽しいですよね?

紀子さん
紀子さん

わかりました! 本当ですね。やってみます! 頑張ります!

2026年7月発行TAWプレスに掲載
文:一色真宇