結婚に対する心のブロックが取れて良い夫妻の日(11月23日)に入籍!

家族のヒエラルキーを正すと、両親が理想の夫婦像に見えてきて。

会社員 フラクタル心理カウンセラー
かなざわ れいこ さん
東京都在住

結婚は女性にとってメリットがないと、結婚を遠ざけてきたのに、家族への見方が変わると、出会いに恵まれ結婚に至ったという、かなざわれいこさんからお聞きしたお話です。

結婚は女性にとってメリットがないと思って

私の母は専業主婦で家庭にいました。小さいころに「どうしてお母さんは働いたりしないの?」と聞くと、「好きな仕事があったけれど、お父さんから結婚したら専業主婦になって欲しいといわれたのよ」と答えました。それを聞いて、「女の人は結婚したら仕事を辞めなければいけない、続けたいなら子育ても、家事も仕事も全部ひとりでこなさなければいけないんだ」と思い込みました。

母のように子育てと家事に追われるより、仕事に憧れて、女性でもキャリアを積める貿易関係に携わり、現在は、人工呼吸器や麻酔器を製造する医療機器メーカーの海外営業として働いています。「結婚は女性にとってメリットがない」という思いがあるからか、これまでお付き合いした人とも、結婚の話が出ると、急にひるんで目の前でシャッターを下ろしていました。

母が亡くなって5年が過ぎ、40代半ばになると、私も家庭を持ちたいと思うようになりました。通っていた婚活塾でフラクタル心理学を紹介されて、マスターコースを受けはじめたのが3年前の12月です。

父や兄への思いが他の男性に投影される

講座では、思考はフラクタル(相似形)で投影されるので、家族のヒエラルキーが守られていないと、社会のヒエラルキーも守れずに、上司や男性との関係が上手くいかなくなると学びました。

私の家族は父母と3歳上に兄がいます。父のことは自分の意見を家族に押しつける融通の利かない頑固者と思ってきましたが、それは父を見下す考えであり、私の思考のなかで家族のヒエラルキーが崩れているということでした。「父親のことをそのように設定していると、会社の組織にもそれが相似形となって投影されます」と講師に指摘されて、思い当たる節がありました。上司の言うことを受け入れられず、心のなかで反発していたのです。

講座で学ぶうちに、父は家族4人を養うために働き、責任ある家長として、私たちを厳しく育ててきたことに気づき、父への見方が変わりました。講師から言われて、会社でも「上司の言うことを正しいと受け取る」ようにすると、次第に上司のことが理解できるようになり、風通しの良い関係性に変わったのです。

兄に対しても負けるものかと勝手に競争心を燃やして、社会に出てからも「私だって海外でバリバリ仕事をする」と、男性に負けじと奮闘してきました。それによって力をつけたこともある一方で、男性をライバル視する傾向があるのは否めませんでした。お付き合いしてきた男性にも「私だってそれぐらい知っている」と張り合って、疲れてしまう自分がいました。

家族への見方が、まわりの人の見方に投影されるとわかり、ヒエラルキーを整えるために意識して「男性を立てる」「相手が正しいと思って素直に従う」ようにすると、仕事がさらにスムーズになり、チームワークが良くなっていったのです。

父母への思いが変化し、理想の夫婦像と気づく

中級講座を受けている最中に父が89歳で亡くなりました。フラクタル心理学では、亡くなったときには、自分がその人に投影していた性格や能力が戻ってくると考えると学びました。 

父は祖父の時代から今もある渋谷の実家に住み、その土地を愛して生涯をそこで過ごしました。尊敬する祖父や兄たちと同じ国鉄(現:JR)で定年まで勤め、家でも外でも国鉄の帽子を被るほど愛社精神が旺盛でした。ゆくゆく家族が困らないようにと、自宅兼賃貸マンションを建てて、個人事業主として当時では珍しいパラレルワークをするなど、仕事熱心で、「家族を守る」気持ちも強かったことを思い出したのです。

祖先から繋ぐ命や愛、そして、創造と繁栄の精神を継承するために、父からバトンを渡されたと理解しました。そこから家族を作りたい思いが強まり、仕事を通して社会貢献をしていきたいと思うようになったのです。

続けて上級講座を受けると、グループディスカッションで仲間から「お母さんはお父さんに言われて専業主婦にならざるを得なかったのではなく、家庭にエネルギーを注ぐことを自分で選び、家族が安泰だからこそ、お父さんも仕事に専念できたのではないか?」と言われました。「実はお母さんは愛され妻だったのよ」と言われたときに、「あれ? それって私が理想とする夫婦像じゃない!」と思ったのです。

母は独身時代には銀座の出版社で働き、父と結婚し家庭を持ち、父の副業も手伝っていました。仕事の楽しさも経験し、家族思いの父と家庭を創り、子どもたちは元気に成長し、今の私が欲しいもの全てを手に入れたとても幸せな人生でした。父と母は理想的な家庭を築いていたと気づくと、「結婚はメリットばかりで幸せ」と思えて、結婚へのブロックが完全に解除されたのです。両親には、これまでの誤った見方を謝罪するとともに、たくさんの愛情を注いで育ててくれたことに心から感謝しました。

仕事も順調で、出会いから8ヵ月で令和婚へ

昨年春、カウンセラー養成講座を受ける直前に、知人の紹介で今の夫と出会いました。「物事を広い視野で見られるようになったときに出会った人との縁は、良い方向に進むのではないか」と講師に言われて、きちんと向き合おうという思いが深まりました。 

仕事でも、私が担当するベトナムで新製品の第一号機の受注契約が取れたり、普通は契約金額の平均が数千万円のところ、日本政府が後進国に医療機器を支援するODA(政府開発援助)のプロジェクトで、10倍の数億円のプロジェクトをご用命いただくなど、フラクタル心理学で受講する講座のレベルに比例して仕事や受注金額が大きくなっていきました。特に、カウンセラー養成講座でカウンセラー目線、親目線という俯瞰的な見方を学んで、仕事の幅も広がったように思います。 

夫とは結婚観が合い、すんなり話が進んで、8ヵ月後の令和元年の良い夫妻の日(11月23日)に入籍しました。夫は管理職で俯瞰的な見方をする人で、サービス精神が旺盛な上に温厚な人柄で、一緒にいて私が私らしくいることができます。夫の応援も得て、いま美容・健康コースの講師を目指しています。こんなに穏やかな夫婦関係を築けるとは、以前には想像もできなかったことで、本当に幸せだと思っています。