仕事の悩みが解消すると、理想の人と結婚、2児の母となりマイホームも得て

心の奥深くの思いを変えると、結婚に向き合えるようになりました

会社員 フラクタル心理カウンセラー
佐藤絵美さん
宮城県在住

甘えを捨てて、人任せをやめ、両親の深い愛を理解すると、付き合っていた彼が理想の人と気づき、結婚へ向かうことができたという佐藤絵美さんからお聞きしたお話です。

深層意識の思い込みや思考のクセの修正

転職した会社で仕事ができず、上司とも上手くやっていけずに悩んでいたときに、知人からフラクタル心理学をすすめられて学びはじめたのが2014年のことです。プライベートでは、付き合って1年になる彼がいました。私は37歳で子どもが欲しいと思っていたので、すぐにでも結婚を考えていい年齢でしたが、なかなか踏み切れずにいました。

講座で、「上司に自分の意志を伝えられずに悶々としてしまい、私は悪くないのに怒られていると感じる」と話すと、講師から、「何でも汲んでもらえるという甘えがあるようです」と言われ、初級講座で学んだ修正法で、「言わなくてもわかってよ」と思っているインナーチャイルド*に「助けを求めるのではなく、自分で考えて行動しなさい」と言い聞かせました。

これと同じように、自分では問題とも思っていない思い込みや思考のクセが、たくさんの問題をつくり出していると知り、深層意識の修正をしていきました。

「かまってもらいたい」という思いが人一倍強いこともその1つでした。先ほどの「自分で考えて行動する」にも繋がりますが、幼いころから、自分でできたら母にかまってもらえなくなるので、「一人では何もできないからお母さん助けて」と思ってきたのです。

両親への勘違いを修正する

講座で学ぶうちに、母は共働きで忙しいなか、育児と家事をこなし、学校行事にもいつも参加してくれていたことなどを思い出し、「もう充分に手をかけてもらった。大人になったのだから助けを待つのはやめて、自分で動いたほうが得だよ」と、自立して自分から動くメリットをインナーチャイルドに教えました。

それから、親に対して、欲しいものを与えてもらえない、やりたいことをやらせてもらえない、もっとこうして欲しかった、とても寂しかったと、不足感を感じていたのがすごく出てきました。これは彼に対しても同じでした。講師から「まだ、与えてもらおうとしていますね」と指摘されて、何でも「クレクレ」と要求する深層意識の思いを修正しました。

父に対する勘違いもありました。子どもの頃、父によく遊んでもらっていましたが、特に休日は母が仕事だったこともあって、父と過ごすことが多く、父は私のお世話係と思って見下していたのです。父は仕事に行くときにスーツを着ていなかったのですが、講座のテキストに、「父親がスーツを着て仕事に行かないと『お父さんは仕事ができない』と思い込む」と書いてあり、まさに私もそうだったのです。

そこで、父に世話されることを当然のことと思い、姿が見えないと「見捨てられた!」と恨むチャイルドの修正をしました。すると、実際の父は、休日でも子守をしながら仕事をする働き者で、役職にもついていたことを思い出して、父に対するイメージが一変しました。

親から十分に愛されていないように思ってきましたが、「愛とは相手を成長させること」と「愛の定義」を学ぶと、親の躾は愛ゆえであり、大切に育てられたと思えるようになったのです。

上司との関係も改善する

両親への勘違いを取ると、上司の気持ちもわかるようになりました。上司が私に仕事を振るのは、任せても大丈夫と思うからであって、私の務めはそれをやり遂げることだと思えるようになったのです。

「相手は深層意識の自分の投影」と学び、相手のやり方は私のやり方、相手が攻撃的に見えるとしたら自分がそうだからなのだと理解すると、伝え方や作業の仕方を自然に考えるようになりました。すると、上司の言葉や態度も変わってきたのです。私も自分の意思を伝えて、提案もできるようになり、上司との関係もとても良いものになりました。

彼が理想の相手と気づく

上級講座の休憩中に、受講生仲間から「結婚しないの?」と聞かれ、「なぜ結婚しないのだろう?」と考えました。今まで親に対してそうだったように、彼に対しても、わかってくれて当たり前、私が望むように何でもしてくれて当然と思い、そうならないと、「なんでわかってくれないの!」と不満に思ってきました。

深層意識を修正して、人任せをやめ、両親の深い愛を理解すると、頼りないと思っていた彼も、頼れる存在へと変わりました。彼は良い意味で鈍感で、ブレない男らしい人でした。私を見守りながら必要なときに的確なアドバイスをくれていたと思えたとき、この人とだったら一緒に成長していける、彼は理想の人だと気づいたのです。

2014年6月に結婚を決めて、11月に籍を入れました。翌年には長女が生まれ、3年後には次女も生まれました。長女は0歳から、次女は1歳から保育園に預けて、職場に復帰しています。これまで、「子どもは至れり尽くせりで育てるもの」と思ってきたので、3歳までは自分の手で育てたいと思っていました。それが、子どもを自立させること、成長させることが愛とわかり、保育園に預けることで自立を促せると思うように変わりました。

マイホームも得て、会社でも昇給して

次女が生まれるタイミングで、「今の家では手狭だから家を買おうか」と主人が言い出し、マイホームを購入しました。子どもたちものびのび育っているので、決断してくれた主人にはとても感謝しています。

今年に入って会社で昇給しました。上司からは管理職を目指す道もあると言われています。目の前の仕事すらおぼつかなかった私が、上を目指せるようになったのは、フラクタル心理学を学んだお陰だと思っています。

仕事の悩みから学び始めたフラクタル心理学ですが、深層意識が変わることで、仕事だけでなく家庭的なこともすべて幸せの方向に加速していきました。深い部分で意識が変わると、それに伴って現実がパタパタとひっくり返されていきました。子どもが欲しいと思っていましたが、それが叶い、幸せな家庭を築くことができました。フラクタル心理学の知識は子育てにも大いに役立っています。

泣きながら深層意識の修正をしてきたことは、いまとなっては良い思い出です。めげずに頑張ってきた自分にお礼を言いたい気持ちでいっぱいです。

*インナーチャイルド:深層意識のなかの成長しきれていない未熟な一部


2020年9月発行TAWプレスに掲載