人生１５０年と言われて人生設計が変わり、定年後の夢もできました。
教師 看護師
坂本隆さん 坂本英美さん
※取材時にはお二人は婚約中でした
北海道在住
家族を持つ良さがわかり、第２の人生への夢もできて結婚に前向きになったという坂本隆さん、ムリムリと思う「制限」が外れると、積極的に現実を変えていけるようになったという坂本英美さんからお聞きしたお話です。
二人でフラクタル心理学を受講して
英美さん
１１年前に離婚して３人の子どもを連れて函館に戻ったときに、お腹には４人目の子どもがいました。この先どうやっていこうかと思ううちに、心が壊れてメンタルクリニックで治療を受け、働くこともできずに、子どもを施設に預けて寝たきりの生活になりました。４年かけて少しずつ回復して、看護師として復帰しました。生活も落ち着いてきたころに、知人の紹介で、今の主人と知り合って、お付き合いを始めたのが６年前です。
主人も離婚経験があるので、同じ失敗を繰り返したくないと思い、フラクタル心理学の講座に彼を誘って、仲間１０数名にも声をかけて、マスターコースの入門と初級を一緒に学び始めました。
フラクタル心理学では「周りの人は自分の深層意識の投影」といいますが、仲間のみんなが気づきや悩みを惜しみなくシェアしてくれたお陰で、「私の深層意識にもその要素がある」と気づいて、自分の問題だけでなく、仲間１０数名分の問題にも一緒に向き合って、相乗効果で深層意識を修正することができました。
途中、産婦人科医院に職場を変えたのですが、あまりにもハードで８キロ痩せました。その後、美容健康コースなども受けて外見に気を遣うようになり、ファスティングもして合計１６キロ体重を落としました。洋服も３ＬからＭやＳにサイズダウンして、「キレイになった」とまわりから言われるようになったのです。そうやって、自分を変えることにチャレンジしていくうちに、「ムリムリ」といった制限が外れていきました。
■人生１５０年と言われて
隆さん
漠然とですが「（秀美さんと）結婚したいな」という気持ちはありましたが、彼女には４人も子どもがいるので、実際のところ、結婚はあまり現実的ではないと思っていました。
それが、１年前に初級が終わった後に二人で受けた一色先生のグループセッションで、「人生１５０年ですよ」と言われて、意識が変わったんです。年齢も５５歳で定年も近いと思っていたのが、人生１５０年なら、まだまだ働けると切り替わりました。これからもう１、２回人生ができそうに思えて、真剣に結婚を考えるようになりました。
英美さん
夫は教師ですが、「思春期の子どもたちにフラクタル心理学を教えたら良いわよ」と一色先生に言われて、定年退職したあとの夢ができたんです。
函館に転勤が決まる
隆さん
その頃はまだ函館から１時間半かかるところに勤務していて、週末だけこちらに来ていました。実家が函館にあるので、妻と知り合う少し前から転勤願いを出していましたが通りませんでした。
すると、講師から「家族を持つことは責任が伴い、地位が得られて社会的に認められること」「親になることは本当に大人になること」と、家族を持つメリットを教えられました。
私の前の家族には子どもが２人いて、もう成人していますが、仕事が忙しかったし、５年しか一緒に過ごしていないこともあって、子育てをした実感がありませんでした。教育に携わっているのに子育てがよくわかっていないから、子育てを経験したい、という気持ちになったんです。
ひとり暮らしが長かったので、自由に過ごしていたい気持ちが転勤を止めていたんですね。心が決まったらすぐでした。昨年秋に転勤願いが受理されて、この４月から函館の学校勤務になりました。
理想的な家を手に入れる
英美さん
私のなかでは転勤するかどうかがバロメーターでした。転勤できたら一緒に住む方向になるのだろうと思っていました。彼が「最初は校宅（社宅）でいいでしょ？」と聞くので、「ダメでしょ。なにしろ人生１５０年なのだから」と、二人で「家を買うと決める！」と思いを定めました。
ＬＤＰ講座を受けたときに、「欲しいものは紙に書いたら良い」と講師から言われて、「１００坪、庭付き、サロン付き、木の家、予算内」と書きました。実は、２年前に私が引っ越しする際にも、同じように講師から言われて、「４ＬＤＫ、低価格、角部屋、夕日が見える」と書いたら、その通りの道営住宅が当たって願いが叶っていたので、今回も「掴みに行く！」と思いました。
中古住宅を自分たちの好みにリフォームしようということになり、優良物件が見つかりましたが、予算が大幅にオーバーしていました。ところが、売り主さんが売り急いで６０％ほど価格が下がり、タイミング良く助成金も得られて、予算内で手に入ることになったんです。念願のカーポートも２台分あります。
子どもたちも成長し、二人の夢もできて
英美さん
長男は、中学のときにフラクタル心理学の講座を受けさせると、それまでなよなよしていたのが、「俺は１番目の長男に生まれたんだ」と急にスイッチが入って、バスケ部の補欠からレギュラーの副キャプテンになりました。ムリといわれた高校に合格し、自分も教師を目指すと夫の母校の大学に通っています。
長女も入門を受けて、高校も推薦で決まり、学年ではじめてパソコンの検定で準１級の資格を取り、大学進学に向けて勉強に励んでいます。
次の目標は彼がフラクタル心理学のカウンセラーになることです。将来的には自宅サロンで二人でカウンセリングをしていけたら良いなと思っています。彼の退職はまだ先なので、それまでは仲間たちにサロンを提供して、人が集まる場所にしていきたいと思っています。そういえば、今年だけでも一緒に学んだ仲間が４組も結婚しています。まわりがみんな変化していて嬉しくなります。
隆さん
「全部自分の思考の現実化」とわかりましたから、人のせいにはできないですね。良いところも悪いところも全部自分と認めれば、力として使えると思うようになりました。
英美さん
彼は鈍感で決めきれない人と思っていましたが、講師から「決めれば誰より実行する人」と言われて、確かに彼はブレないと気づきました。だから、すごく頼りになる人だと思うようになりました。
彼と出会う前の寝込んでいた時期には、「早くこの世からいなくなりたい」と願っていたので、「人生１５０年」と聞いたら「それって罰ゲーム？」と思ったでしょうね。いまは「人生はバラ色」です。８月には入籍して、リフォームが終わったら新居に引っ越します。残り１００年が心の底から楽しみで仕方がありません。
2020年9月発行TAWプレスに掲載