働く人は脳を整えよう! 賢者タウ ver. 33

クレーマーの正体

先生~! こんにちは!

おお、サトルか。相変わらず元気そうじゃな。

はい! 元気だけが取り柄ですから!  ところで、僕のクライアントで、クレーマーに困っている人が いるんです。いろいろアドバイスしているんですが、スッキリ しなくて。

ほう。どんな状況なんじゃ?

はい。その方は花屋さんを経営しているのですが、「お宅で買ったバラの棘で手を怪我した」とか、いちゃもんのようなクレームを受けるそうです。謝ったり、返金してなんとかその場は収まるのですが、忘れた頃に似たような人が来るそ うです。

うむ。現実的な対応は別として、もっと深層意識を整える必要があるのう。

はい。問題の相手は自分の過去の姿ということですよね。

そうじゃ。つまり、子どものころ、相当、親にいちゃもんをつけていたということじゃな。自分では、いちゃもんだと思っていないことも多い。子どもなんだから当たり前、むしろ正当な権利と思っているんじゃ。だから、なかなか気づかないが、親に無理難題を言っていたということじゃ。

なるほど。深層意識の子どもの自分が、親に対して、 しっかり謝る必要がありますね。

そうじゃ、クレーマーが花屋さんにクレームをつけたことを謝るとしたらなんと言うべきか、見本になるような謝罪文を書いてみるといいぞ。 そうすると、親に謝るポイントが見えてくるんじゃ。

ありがとうございます! しっかりやってもらいます!

クレーマーは脳の中にいる

 

自分がクレームを受ける立場になると、真剣に心を変えようと思えるが、そうでない場合、自分自身がクレーマーだということに気づかない人が多いんじゃ。むしろ正しいことをしているつもりだったりする。

え? どういうことですか?

政府を一方的に批判したり、会社で当然のように、権利を主張していないか? 心の中で「自分は上司に恵まれない、無能な上司ばかり」と 思っていることもある。

ああ、よく聞きます。サラリーマンの愚痴の多くが上司に対するものです。でも話を聞いてみると、たしかに無能な上司っているように思えます。

その無能な上司をつくっているのは誰じゃ? そう、 愚痴を言っている本人じゃないか。だから文句を言っても始まらないんじゃ。人に振り回されずに生きたいなら、もともとの型を変えることじゃ。そうでなければ、転職しても同じような上司と出会うだろう。

ああ、そうでした。

だから、心を変えるときは、必ずスタートに戻るんじゃ。 「お父さんは無能」と思い込んでいる子どもの自分を変えない限り、型は同じだから、無能な上司を作り続けてしまう。 ひどく上を批判している人は、出世したら逆に自分が批判されると感じるので、責任ある立場にならない人もいる。批判している限り、賢く感じるし、ラクだからのう。 だが、予想できるということは、自分の脳の中にクレーマー がいるからこそじゃ。 だから、働く人が忘れてはいけないことは、人間関係で問題を感じるなら、親との関係を見直してみることじゃ。そして、 自分を困らせる相手に見ているものを自分の深層意識に戻して修正するという積極的な姿勢を養うんじゃ。 これで、かなりストレスなく働くことができるようになる。そうなれば、本来の能力も開花して、もっと活躍るようになるんじゃ。

先生、ありがとうございます!