交際0日で結婚を決意! 初デートから2ヵ月後に沖縄に嫁ぎました

母親の偉大さを知り、結婚の定義を変えると、結婚相手に出会い、趣味のウクレレの弾き語りでもコミュニティが広がったという新垣晴子さんからお聞きしたお話です。

    ウクレレ倶楽部主宰
ウクレレ・フラの先生
       新垣晴子さん
                 沖縄県在住

交際0日で結婚を決意! 初デートから2ヵ月後に沖縄に嫁ぎました

自分の本当の気持ちに気づき、母と和解する

母への反抗心から日本を離れて、介護の仕事をしながらカナダやハワイで暮らし、33歳で日本に戻ると、今度は函館に移住しました。函館で知り合った方から人生が変わると勧められて、2017年からフラクタル心理学を学び始めました。

講座では、私の深層意識を見るために子どものころのことを振り返りました。私は3人兄妹の末っ子で、父や2人の兄からは甘やかされ、ちやほやされてきましたが、母からは宿題や片づけをするように指図され、テレビのこの番組はダメ、肌が出る服やジャンクフードは禁止と、細々と監視されてきたことを思いだしました。

泣きたくても作り笑いで誤魔化して、本当の思いを隠してきたことや、実は両親が大好きで親元にいたかったことにも気づきました。「感情を感じて癒やしなさい」と講師からアドバイスされて、「母から厳しくされた、嫌われていた」と感じていた思いを引き出し、思いっきり怒り、わめいて、感情を解放しました。そして、何時間も泣き続けたあとに、自然と喜怒哀楽が出せるような感覚が戻ってきたのです。

「お母さんが厳しかったのは、あなたを躾けるためですよ」と講師から諭されて、「いつも一緒にいるのが愛じゃないよ」「厳しくするのも愛だよ」「成長を促すのが愛だよ」と教えられ、毎日そのアファメーション*を唱えました。私のなかで愛の定義が書き換わり、母の愛に気づくと、戦場のように思えていた実家が、落ち着ける場所に変わりました。「今までごめんなさい、大好きだよ」と電話で母に伝えると、母も私も涙声になって、これまでのわだかまりが消えていったのです。

結婚して子どもを産み育てたいと思うように

母親という存在の偉大さを知ると、私も結婚して子どもを産み育てたいと思うようになりました。フラクタル心理学では「現実は遠くから近づいてくる」といいますが、受講生仲間から結婚報告を受けるようになり、私にも結婚が近づいているのだと思いました。

私も「結婚して子どもを産み育てます」と仲間に宣言しました。2019年のお正月には実家の家族にも同じように宣言して、お見合いや合コンなど思いつくことはすべてしました。しかしそのときは、結婚に繋がる出会いはまだありませんでした。

講師に相談すると、私の結婚の定義を聞かれました。「結婚とは覚悟、忍耐」と答えると、「あなたの深層意識のなかには結婚を邪魔する子がいますよ」と指摘されたのです。講師から「じゃま子」と名付けられたその子は「結婚すると自由がなくなるよ」「毎日ご飯を作らなければならないよ」「やりたいことを我慢しなければいけないよ」と、気持ちを削ぐようなことを言って、私に結婚をあきらめさせようとしているといいます。

まず結婚にメリットがあることがわかるように、結婚の定義を「結婚とはお互いの感性を磨きあって広がるもの」に変更してアファメーションとして唱えました。その他にも「わたしは結婚して子どもを産み育てます。そのためにコツコツやるべきことをします。親の言うことを聞き、自分の非を認めます」とアファメーションを1年以上唱え続けました。

昨年4月、介護の仕事を退職して実家の姫路に戻りました。コロナ渦での自粛中に、これまで趣味だったウクレレの弾き語りをFacebookで配信すると、4つのコードだけでできる弾き語りが誰にでもできると評判になりました。すぐにオンライン上で「ウクレレ倶楽部」を発足して、そこでライブ配信をしたり、発表会を開いたり、グループレッスンや個人レッスン、フラダンスも教えるようになりました。家に籠もる生活のなかで自己表現をしたい人たちが集い、全国にコミュニティの輪が広がっていきました。

私の結婚の定義にピッタリな人が見つかる

母と話をして、「今まで出会った人のなかに結婚相手がいるのではないか?」ということになり、「今まで出会った人のなかにいる」と設定すると、なんと1週間もしないで「その人」が現われたのです。

彼は3年前に、沖縄で行われたイベントで知り合った人で、沖縄で一番古い養蜂園の跡取りでした。その後、札幌でのイベントで再会し、同い年なので話す機会もありましたが、恋愛対象にはなりませんでした。

昨年5月、あるサイトのライブ配信に参加していると、ミツバチの専門家としてモニター画面に彼の姿が映し出されたのです。その瞬間、「あ、この人だ!」と私は小さく声を上げていました。結婚の定義を「結婚とはお互いの感性を磨きあって広がるもの」と変えたことで、相手は何でも話せる人、一緒にいて心地よい人となり、彼がピッタリ当てはまったのです。交際0日でしたが、この人と結婚すると決めました!私から連絡を取ってZoomで話をすると、考え方や結婚相手の条件もマッチしていました。

すぐに、講師に連絡してセッションを受けることにしました。例のじゃま子が結婚の邪魔をしてくるといけないと思ったからです。誘導瞑想をすると、私の深層意識のなかのじゃま子は父のことが大好きで、「お父さんと結婚する」と決めて、母から父を奪おうとしてきたことがわかりました。講師に「お父さんとお母さんは40年近く添い遂げてきて、あなたが入る余地はないのよ」と諭されると、じゃま子は泣きながら、私が父ではなく、別の人と結婚することを納得したのです。

7月に沖縄に行き、始めてのデートではお互いを何年も付き合ってきた相手のように感じ、2日目には結婚を決めてご両親に挨拶に行きました。奇しくもその日は父の誕生日でした。

2020年10月に結婚して沖縄で新婚生活を送っています。午前中はオンラインでウクレレの配信やレッスンをして、午後は家業の養蜂園が経営する蜂蜜屋さんを手伝っています。フラクタル心理学で愛の定義を修正して、親の価値を認め、結婚の定義を書き換えて、アファメーションを毎日唱えていたら、次々に思いが叶いました。夫は私が望んだ通り、何でも話せて一緒にいてとても心地よい人です。ウクレレのコミュニティも120人に増えました。これからも歌うように、踊るように豊かに軽やかに人生を生きていきたいと思っています。