コロナ下に始めたオンラインのスペイン語講座で、月の売上げ100万円に!

YouTubeのスペイン語チャンネルから始まったスペイン語講座が大人気となり、またたく間に予約の取れない講師となった金村恵美子さんからお聞きしたお話です。

スペイン語講師
フラクタル心理カウンセラー
金村恵美子さん
ペルー リマ在住

彼とも復縁して将来を話し合える仲になりました

パートナーや上司と上手くいかない理由

25歳からオーストラリアとニュージーランドで働きながら語学学校に通い、1年半後にはバックパッカーで世界を回り始めました。途中で立ち寄ったペルーが気に入り、そのまま首都のリマに住み着いて、日本企業の現地法人に就職しますが、日本の企業文化に馴染めずに帰国しました。

日本に戻ったときには30歳を過ぎていて、友だちは結婚して子どもを育てているのに、私は何をやっているんだろうと自責の念にかられました。その後、大学機関に勤めますが、日本にいてもつまらないと、ペルーに戻ったのが一昨年の春のことです。戻った初日に今の彼と出会い、1ヵ月後にはお付き合いを始めますが、上手くいかずに半ば振られた状態になっていました。

知り合いから聞いていたフラクタル心理学に、動画講座があると聞いて、昨年2月から入門講座を受け始めると、なぜ仕事やパートナーとの関係が上手くいかないのか、その理由が私の深層意識にあるとわかってきたのです。

私は三姉妹の真ん中で、一人だけ顔の感じが違うことから、「橋の下で拾われてきた」と言われてきました。家族内の冗談とはいえ、心深くに「私は必要ないんじゃないか」という思いが根付きました。入門講座を受けると「現実には自分にとってのメリットがある」と教わり、私が家族や日本から離れようとするのは、「必要ない」と思うからではなく、「自由が欲しかった」からだと気づき、根深い思いに終止符が打たれたのです。

続く初級講座で、私の深層意識(潜在意識)には「自分の思い通りにしたい」という思いが強くあることがわかりました。母のことを「何でも言うことを聞いてくれる召使い」のように思っており、この思いが今も、パートナーや会社での人間関係に影響して問題をつくりだしているとのことでした。

これを変えるために「相手に合わせる」「自分がやりたいことだけをするのをやめる」「お母さんを召使いにするのをやめる」という修正文を何度も読み、朝からパンチ法*をしました。

スペイン語のレッスン講座をはじめる

リマに来てから仕事が見つからず、学生ビザで長期滞在していました。そうこうするうちにコロナが流行りだして帰国もできず、「何とかしてお金を稼がなくては」と、スペイン語のレッスンをオンラインで始めました。

もともと三年前からYouTubeで、現地で体得したナチュラルなスペイン語の知識を教えるチャンネルを続けていました。

コロナ禍を逆手にとってスペイン語のレッスンの告知をして、 「今しかないですよ。コロナの期間中に勉強しないでいつするの?」と呼びかけると、予想を遙かに上回る申込みをいただいたのです。

初めのうちは、自分がどう見られるのかが気になりましたが、「自分が提供できるものに集中するように」と講師からアドバイスされて、単純明快な説明をして、間違いを見逃さずに指摘するように努めると、生徒さんからも喜ばれるようになりました。

また、フラクタル心理学の中級講座と一緒にフローラプログラムを受講しようと決めた際に、費用の工面で悩んでいると、講師から「必ず取り返すと決めなさい」とアドバイスされました。結果的に、スペイン語講座のレッスン単価を上げることができて、スタートから3ヵ月後には生徒さんも50名を超えました。一度にレッスン料をお支払いいただくこともあってか、月の売上げが100万円を超えるほどになりました。

レッスンも順調で彼とも復縁する

私はもともと傲慢な人間だったのでしょう。人から間違いを指摘されるのが嫌いでした。現地のペルー人の友だちに「あなたの言っていることは意味がわからない」と言われて、「一生懸命に話しているのにひどくないですか」と講師に愚痴ると、「せっかく教えてくれようとしているのに、『自分が正しい』が強いから、攻撃されたように感じるのですよ」と諭されました。

子どものころ、姉から何か言われても、嫌なことを言われているようにしか聞こえず、「お姉ちゃんが私のことを否定する」と感じたことを思いだしました。そこで「お姉さんは教えてくれているだけなんだよ」と自分自身に言い聞かせると、私がスペイン語の仕事をしていることを知っているネイティブの友だちが、細かい発音なども指摘して教えてくれるようになったのです。

それから、お母さんが生まれたばかりの妹を連れて帰ってきたときにも、「奪われるんじゃないか」と寂しく感じたことを思い出したので、「お母さんはあなたのものじゃないよ。もう大きいんだから自分でできるよ。自分でやったほうがいいよ」と深層意識に言い聞かせました。

「奪われた」という思い込みがあると、「どうぜ奪われるからいらない」と、人を寄せ付けなくなるのか、恋愛も長く続いたことがありませんでした。深層意識に勘違いをわからせると現実が変わり、4月には彼と復縁して、7月からは一緒に住むようになったのです。

母に完璧を求めるのをやめる

生徒さんの要望に応えて、できるだけお断りせずにレッスンを行いたいと思い、14時間の時差を利用して、日本とペルー在住の日本人の方のレッスンを入れていると、休む暇がありませんでした。休むと怠慢になり、バックパッカー時代に戻るのではないかという怖れも大きかったと思います。「少し休んだら」と彼に言われるのも聞かずに続けていると、吐き気とめまいで起きられなくなりました。

家族関係コースを再受講したところ、私は母に完璧を求めたが故に、自分も完璧を求められていると感じて頑張ってしまい、思ったようにできないと、責められている気がして、「私じゃダメなんじゃないか」という被害者意識に陥るのだとわかりました。

「お母さんに完璧を求めるのをやめようね、周りの人は本当は優しいんだよ」と深層意識に言い聞かせると、責められているような思いが消えて、休みを取ることに抵抗がなくなりました。

フラクタル未来計画手帳で未来をつくる

昨年の秋から「フラクタル未来計画手帳」を使い始めました。スペイン語講座で何人集めると目標を書き、そのために今できることを記すと、行動力がついてきました。月収もいくらと書くたびに叶いました。私の場合は、「自分で自分を叩いていることが問題」と講師に指摘されていたので、自分を褒める言葉も忘れずに書き、自分の感情に寄り添うように、むかついたことや悲しかったことも記すと、「わかってくれた」と自分の内側が安心するのか、気持ちが落ち着くようになりました。

※フラクタル未来計画手帳

フラクタル心理学では「360度自分」と言いますが、「私だったらどういう先生に教えてほしいか?」という視点から、責任ある指導を心がけると、「文法に沿ってちゃんと勉強すれば、スペイン語は必ず話せるようになります」と言い切れるようになりました。これは私自身で実証済みのことです。「そのためには努力もしましょうね」と促すと、その覚悟を持った生徒さんが集まるようになりました。

カウンセラー養成講座も学んで、フラクタル心理カウンセラーの資格を取り、潜在意識をコントロールして語学力を上げる講座も始めました。生徒さんから相談されて、そのまま心理カウンセリングをすることもあります。

昨年のクリスマスに、彼のご両親のもとにご挨拶に行くと、「娘ができたようで嬉しい」と喜んでいただけました。彼とも将来を見据えて歩みを進めています。

落ち着ける場所を求めて世界中を探しまわり、ペルーで私の居場所を見つけました。ステキな彼とやり甲斐のある仕事にも出会い、深層意識の思い込みを変えることで、この出会いを確かなものへと育むことができました。フラクタル心理学に感謝して、これからも人生の指針にしていきたいと思います。

*パンチ法:シャドーボクシングのように言葉を発しながらパンチをする思考の修正法

■金村恵美子さんのYouTubeチャンネル
Español con EMIKO スペイン語学校

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2021年3月発行TAWプレスに掲載
文:(株) Mamu&Co. 藤田理香子